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4連敗で勝ち点伸ばせず…松本DF田中隼磨「最初から後がない気持ちで戦っている」

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[8.20 J1第2ステージ第8節 柏2-0松本 柏]

 敵地での柏レイソル戦に臨んだ松本山雅FCだが、チャンスらしいチャンスをつくれず0-2で完敗を喫し、連敗の数は4になってしまった。J1挑戦1年目、年間順位でJ2降格圏内の16位と、厳しい戦いを強いられている。「今頃後がないと言っても意味がない」。ここまで全25試合でフル出場をしているDF田中隼磨は、厳しい言葉を並べる。「俺は最初から後がない気持ちで、マジで戦っています」。松本を初のJ1昇格へと導いた、昨年の「J2 Most Exciting Player」は、チームへの想いを吐露した。

 この試合で決勝点を決めたのは、柏のMF武富孝介。「いるだけの守備をしてしまっている」とMF岩沼俊介は前節・名古屋戦(●0-1)と同じような位置からの、ミドルシュートによる失点を悔んだ。「ミーディングでバイタル(エリア)でのアイディアが豊富なのはわかっていた」。柏の特徴も把握しておりDFも揃っていたが、ゴールをこじ開けられた。「これがJ1とJ2の違い。改善しないといけない」と岩沼は課題を口にした。

 2試合連続無得点の攻撃と、4試合連続失点中の守備について「両方とも重い課題」と反町康治監督は語った。それでも「ゲームに勝てないといろいろなことを考えたり、雰囲気が悪くなったりすると思うんですけど、我々は生き生きとやっている」と指揮官は前向きな姿勢を貫く。

 柏戦をもって松本のリーグ戦は9月12日まで中断期間に入る。「言葉で表すのは難しいですけど……」と言葉をつまらせながらも「1人1人がもっともっと自覚を持ってやらないといけないと思うし、勝ち点を取るんだという強い気持ちを持って毎日トレーニングをしていきたいと思います」と田中は約3週間での積み上げを期していた。

(取材・文 奥山典幸)

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