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[MOM1464]向上FW増田力也(3年)_成長中のサイドアタッカーがミス取り戻す決勝アシスト

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.20 adidas cup in Fukuoka5位決定戦 向上高 3-2 情報科学高 グローバルアリーナ]

 福岡、甲府でプレーした経歴を持つ向上高・小林賢一郎監督が「今、凄く成長してきている」と期待するサイドアタッカーだ。

 今回の福岡遠征では初日に動きが悪くてBチーム降格。だが、そこから再びアピールして先発を取り戻したFW増田力也はこの試合でも左サイドで存在感を発揮した。持ち味である縦への突破と抜け出しからチャンスメークしたFWは、2-2の後半20分に左サイドをえぐると、フワリとしたクロスをMF戸谷一暁の頭に合わせて決勝点を演出した。

 この試合では自らのミスで相手に2点目のゴールを献上。挽回して勝利に貢献することを目指していたFWは後半、左ゴールライン際でDFをかわしてシュートへ持ち込むなど懸命なプレーを見せていた。そしてトレーニングしてきていたというサイドをえぐってからの柔らかいクロスて決勝アシスト。「自分で獲って返したかったけれど、アシストという形で上手く1年の戸田クンが合わせてくれたのでそれは感謝しています」と微笑んだ。

 昨年、25年ぶりに全国総体出場を果たしたチームの一員。全国舞台で感じたことは「全国レベルの人は『ここぞ』っていうところで決めてしまう。そこは凄い。自分たちも全国目指しているので、そこは頑張らないといけない。自分はもっとチームを引っ張っていかないといけない」ということだ。

 全国レベルの選手に負けないためには、持ち味の攻撃力を発揮することに加えて、運動量を落とさずにチームのために最後まで走ること。そして「チェルシーのアザール選手が好きです。自分ひとりでも行けるし、ラストパスとか出せるし、決められる。自分は万能型というか、パスも出せて、自分でも仕掛けられる選手になりたい」と意気込むFWは、より成長して選手権では「(全国総体で1勝した)去年の先輩たちを越えられるような結果を残したい」という目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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