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苦しんだ千葉、松田のAT弾で劇的勝利…横浜FCは7連敗

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[8.23 J2第30節 横浜FC 0-1 千葉 ニッパツ]

 J2は23日、第30節を行い、ニッパツ三ツ沢球技場では6連敗中で16位の横浜FCと2試合連続引き分け中で7位のジェフユナイテッド千葉が対戦し、千葉が1-0で勝利した。

 ホームの横浜FCは前節栃木戦から先発を4人入れ替え、DFパク・テホン、MF佐藤謙介、MF永田拓也、FW黒津勝を先発起用。一方の千葉は前節長崎戦と同じ11人がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から主導権を握ったのはホームの横浜FCだった。両アウトサイドのDF市村篤司と永田が積極的な仕掛けで好機を生み出すと、前半11分には右サイドを駆け上がった市村がDF中村太亮を振り切ってシュートまで持ち込んだが、ボールはわずかにゴール左に外れた。さらに同16分にはMF松下年宏とのワンツーでPA内に進入したMF佐藤謙介が狙うも枠を捉え切れなかった。

 その後も攻勢を掛ける横浜FCは前半19分、左サイドでボールを受けたMF寺田紳一が個人技でPA内に持ち込んでシュートを放つが、GK高木駿にストップされる。さらに同22分にはPA内からFW黒津勝が狙ったが、これも高木に阻まれてしまった。防戦一方の千葉は何とか敵陣深くまでボールを運ぼうとするが、集中した横浜FCの守備を崩し切れず。好機らしい好機を創出できないまま、前半終了のホイッスルが吹かれた。

 スコアレスのまま後半を迎えると、後半16分に中村のCKが直接ゴールを脅かしたもののGK南雄太に弾き出されるなどスコアは動かず。すると千葉は同17分に、MF井出遥也に代えてMF谷澤達也を投入して状況を打開しようと試みる。同29分にはスローインの流れからMF佐藤健太郎が強烈なミドルシュートを狙うも、ゴールポストを叩いて先制点を奪うには至らなかった。

 徐々に攻勢を強める千葉は後半36分、左サイドの中村のグラウンダーのクロスからMFネイツ・ペチュニクが狙うもシュートはジャストミートせず。同41分にはカウンターを発動させ、ペチュニクのパスを受けたFW森本貴幸が決定機を迎えるが、シュートはDF野上結貴にライン上でクリアされてしまった。

 後半44分にパク・テホンが2度目の警告を受けて横浜FCが数的不利に陥ると、ドラマはアディショナルタイムに待っていた。中村が蹴り出したCKに対してニアサイドに飛び込んだFW松田力がヘディングで叩き込んで、千葉が1-0の完封勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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