beacon

好調・愛媛がクラブ記録更新の5連勝!!高木兄弟先発の東京Vに完封勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.23 J2第30節 東京V0-1愛媛 味スタ]

 J2第30節が23日に各地で行われた。6位の愛媛FCは敵地で3位の東京ヴェルディと対戦。1-0で勝利し、クラブ新記録の5連勝を飾った。前節、大宮の連勝を8で止めて昇格プレーオフ圏内の6位に浮上した愛媛の勢いは止まらない。一方、前節・徳島戦(0-1)で連勝が5でストップした東京Vは今季3度目の連敗で4位へ後退した。

 東京Vは前節・徳島戦(0-1)で退場したMF澤井直人が出場停止。代わってMF高木善朗が移籍後7試合目で初先発となった。前節は出場停止だったFW高木大輔も先発に復帰し、初めて高木兄弟がそろって先発した。

 システムは変わらずに4-4-2を採用。GK佐藤優也、DFラインは右から田村直也畠中槙之輔井林章安在和樹。ダブルボランチをMF三竿健斗とMF中後雅喜が務め、2列目は右にMF南秀仁、左に高木善。2トップはFW杉本竜士と高木大が組んだ。

 対する愛媛は3-4-3システムを採用。GK児玉剛、DFラインは右から林堂眞西岡大輝浦田延尚。ダブルボランチを藤田息吹小島秀仁が務め、右に玉林睦実、左にMF内田健太。3トップは右からFW瀬沼優司、FW西田剛、MF河原和寿が務めた。

 前半は攻め込む東京Vに対し、愛媛は守りに徹する。開始7分、ロングボールに反応した高木大がライン際で粘り、左CKを獲得。DF安在和樹がゴール前に入れ、こぼれ球をDF畠中槙之輔が拾ってMF中後雅喜へつないだが、得点には結びつかなかった。

 東京Vは前線の4枚が流動的にポジションを変えて攻め込むが、なかなかゴールネットを揺らせない。前半24分には高木善がミドルシュートを放つも枠外。同30分にはPA左へ仕掛けた南が角度のない位置からシュート打ったが、GKに阻まれた。

 前半40分には中後のミドルシュートがDFに当たり、コースが変化。GK児玉がファンブルすると、高木大が詰めたが、児玉がクリアした。同41分には田村の右クロスに飛び込んだ高木善がダイビングヘッドで合わせるも枠を外れた。

 0-0で前半を折り返すと、後半8分に試合は動く。愛媛はMF藤田息吹のパスを受けた内田が左クロス。MF河原和寿のヘディングシュートはポスト左を叩くも、跳ね返りに西田が反応し、右足で押し込んだ。西田の第16節・横浜FC戦(3-0)以来となる14試合ぶりのゴールで愛媛が先制する。

 流れを変えたい東京Vは後半24分に選手交代。高木大とFW杉本竜士に代えてFW平本一樹とFW永井秀樹を投入。ベテラン2枚を同時に送り込んだ。対する愛媛は同30分に先制点の西田に代わってMF近藤貴司を投入する。

 後半32分には東京Vがカウンターからチャンスを迎え、安在の左クロスをファーサイドへ飛び込んだFW南秀仁がダイレクトで狙ったが、GKに阻まれた。このプレーで獲得した右CK。中後のキックにDF井林章が頭で合わせたが、決め切れなかった。

 後半35分に東京Vは最後の交代カードを切り、畠中に代えてMFアラン・ピニェイロを投入。対して愛媛は後半41分に河原を下げ、MF江口直生をピッチへ送った。

 人数をかけて攻め込む東京Vだが、ゴールが遠く、愛媛の壁を崩すことはできない。逃げ切りたい愛媛は後半アディショナルタイム、小島に代えてMF村上巧を投入。そのまま試合は終了し、1-0で勝利した愛媛がクラブ記録更新の5連勝を達成している。
 
(取材・文 片岡涼)

TOP