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売り出し中の19歳、FW鎌田が大苦戦!? 「全然いけてない」

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 現在Jリーグでもっとも注目を浴びる19歳かもしれない。今季、東山高からサガン鳥栖に加入したMF鎌田大地は、J1第1ステージ第11節松本戦でデビューを飾るといきなり初ゴールを挙げ、第2ステージはポジションを確保してチームの主力へと成長を遂げた。そして、U-22日本代表候補に初選出されることとなった。

 招集された25選手の中で最年少となる鎌田は、手倉森ジャパンのトレーニングに参加して大きな刺激を受けているようだ。「一つひとつのプレーがすごいうまいと思ったし、動き出しが速かったり。鳥栖とはまた違う刺激をすごい受けました」と充実の表情を見せた。しかし、180センチの長身プレーヤーは足下の技術の高さを披露し、強烈なミドルシュートでネットを揺らすなど猛アピールを続けた。

 全体練習後には手倉森誠監督からマンツーマンで指導を受ける。ゴール前の動きは評価されたようだが、そこに進入する回数を多くしてパスを受けるために、「動き出しのところで一歩二歩速く動いて、どこでほしいかをしっかり相手に伝えるように」との指導を受けたと明かした。

 売り出し中の19歳だが、チームメイトも鎌田の動きを完全には理解していない。だからこそ、自らの特長を周囲にアピールする必要がある。それはピッチ外でも変わらず、自分を知ってもらうためにコミュニケーションは不可欠となるだろう。だが、鎌田はこの部分で苦戦しているようだ。

「コミュニケーションはとれていますか?」という質問に「全然です。いけているかと言われたら、いけてないです。代表の常連メンバーは有名な選手過ぎて…。そういう選手と喋っていいのかなと思って」と苦笑。しかし、「あと2日あるので、練習中から声をドンドン掛けて、普段でもうまくコミュニケーションをとれるようにしたい」とピッチ外での目標も掲げた。

(取材・文 折戸岳彦)

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