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横浜FM守備に脱帽の浦和FW興梠「今年で一番悪かった」

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[8.29 第2ステージ第9節 横浜FM 4-0 浦和 日産]

 完敗だった。序盤から横浜FMに主導権を握られた浦和レッズは前半28分に先制を許すと、同33分にも失点。後半にも2点を追加されると、反撃も実らず今季初の完封負けを喫した。最前線で後半20分までプレーしたFW興梠慎三は、「今日が今年で一番悪かったと思う」と声を落とした。

 1トップの位置に入った興梠だが、なかなか攻撃の基準点となれない。たとえボールを呼び込んでも、横浜FMの選手に囲い込まれてボールを失ってしまった。「自分のところにボールが来ても、周囲に相手が10人くらいいるんじゃないかというくらい、相手選手が多く感じられた」。攻撃の形を創出できないチームは前半のシュートを2本に抑えられただけでなく、横浜FMに2点を奪われて前半を終えることとなった。

 しかし、後半開始からFWズラタンが投入されて興梠と2トップを形成すると、徐々にシュートチャンスを生み出していく。「2トップは久し振りでしたが、後半の立ち上がりはいい感じで押し込めました」と攻撃に手応えをつかんでいたものの、後半14分にカウンターから3点目を献上。さらに同19分にセットプレーから横浜FMに4点目を奪われると、興梠は直後の同20分にピッチを後にした。

「自分のところでボールキープできなかったので、なかなか攻撃ができませんでした。自分の収まりも悪かったし、後ろが前に出る力もなかった。決定機らしい決定機も作れなかったし、非常にやりづらく、うまく守られた感じがします」

 ロシアW杯アジア2次予選を戦う日本代表に招集され、9月3日にはホームでカンボジアと、8日にはアウェーでアフガニスタンと対戦する。「海外組とやれるのは楽しみです」と話すと、「自分らしいところが出せれるように頑張りたい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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