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「ゴールを返還して勝利に」MFクリスティアーノが古巣・甲府から再び得点も柏は勝ち切れず

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[8.30 J1第2ステージ第9節 柏2-2甲府 柏]

 今季、ヴァンフォーレ甲府から期限付き移籍で柏レイソルに加入したMFクリスティアーノが、第1ステージ最終節の敵地での甲府戦(△1-1)に続いて、再び古巣のゴールを破った。

 自陣でDF山本英臣のパスをカットしたクリスティアーノは、右サイドに開いていたFWエデルソン・モラレスに素早く展開。敵陣深い位置まで切り込んだエデルソンが、ゴール前まで駆け上がっていたクリスティアーノにピンポイントクロスを送ると、ダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。「サッカー人生の中で、常に前のチームに対して点を決め続けているので良かった」。自己最多を更新する11点目が、柏の先制点となった。

 さらに、前半終了間際に再びカウンターからチャンスをつくった柏は、エデルソンが右サイドのクリスティアーノへ。「シュート制のボールを蹴って、ゴールに入るか、誰かがさわってくれればと思っていた」。クリスティアーノが甲府のGKとDFの間にグラウンダーのボールを通すと、ファーサイドのFW工藤壮人が左足で押し込んだ。

 クリスティアーノの1ゴール1アシストで2点を先行した柏だが、クロスボールを使った甲府の攻めに手を焼き、FW阿部拓馬のボレーシュートとオウンゴールで追いつかれる。「彼らのやりたいサッカーで点を取られてしまった」。柏の点取り屋として躍動する背番号30は、第1ステージに続き追いつかれて引き分けに終わったことに悔しさをにじませる。「ゴールを決めるのは気持ち良いことですし、ゴールを決められたのは嬉しいですけど、勝利で終われなかったのが悔しい。自分のゴールを返せるのなら、返還してチームの勝利として持って帰りたかった」。ゴールを決めても勝ち点1では、クリスティアーノに笑顔はなかった。

(取材・文 奥山典幸)

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