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パワープレーも頭に入れる麻也「監督は上がっていいと」

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 パワープレーも辞さない構えだ。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は9月3日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦(埼玉)に向け、「まずは勝たないといけないし、勝ち点3にこだわりたい」と力を込めた。

 6月16日に行われたW杯予選初戦のシンガポール戦は0-0のスコアレスドロー。ホームで2試合連続で勝ち点を取りこぼすわけにはいかない。今月上旬に国内組で臨んだ東アジア杯も2分1敗の最下位と、史上最悪の結果に終わってしまった。

 吉田は東アジア杯について「ハイライトしか見ていない」と話すが、日本代表として厳しい状況にあることは理解している。「予選はいいスタートを切れなかったし、東アジア杯も結果を出せていない。ここで勝って、流れを変えたい」と、4試合未勝利の流れを断ち切る勝利を誓う。

 シンガポール戦について「点が取れなかったことがすべて。サッカーではそれが一番難しいし、醍醐味でもある」と振り返り、「1点取れば変わると思うので、(試合の中で)なるべく早く点が取れるようにしたい」と、早い時間帯の先制点をキーポイントに挙げた。

 一方で、もしもシンガポール戦と同じように同点で膠着状態が続いた場合には、自ら前線に上がるパワープレーも頭にあるようだ。「一番はその前に勝ち越していることだけど」と前置きしたうえで、「シンガポール戦は残り時間が少なくなって、(自分が)上がるべきかどうか探り探りだった。試合後、監督と話したら『上がっていい』ということだったので、今度そうなったらスムーズに行けると思う」と説明。ハリルホジッチ監督も試合終盤のパワープレーを選択肢に入れているようだ。

 ハリルジャパンでは東アジア杯を除く4試合のうち3試合に先発している吉田だが、その3試合すべてでセンターバックとしてコンビを組んできたDF槙野智章(浦和)は離脱が決まった。「(槙野は)ハリルホジッチ監督になって多くの試合に出ているし、僕も何試合も一緒にやっている」と、その不在を惜しむと同時に、「チームメイトのケガは残念だけど、他の選手にとってはチャンスだし、そのチャンスを生かさないといけない」と、チームの底上げにつながることを期待していた。

(取材・文 西山紘平)

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