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もう迷いはない…インテル残留の長友「いる場所で輝く努力をする」

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 今夏を通じて移籍の噂が後を絶たなかったインテルDF長友佑都だが、1日の日本代表練習後に残留を明言した。

 長友にはセリエAのサンプドリアやジェノア、ラツィオなどが関心を示すだけでなく、プレミアリーグのレスターなど国外のクラブも獲得に動いているのではないかと報じられていた。しかし、イタリアのマーケット最終日となる31日に移籍はなく、1日がマーケット最終日となるプレミアクラブへの移籍の可能性もなさそうだ。

 長友は「僕はいる場所で、しっかりと輝く努力をするだけです。インテルに残留するということで、しっかりとインテルというチームに貢献できるようにしたい」と新シーズンもインテルのユニフォームを身にまとうことを宣言した。

 プレシーズンでは本職のSBだけでなく、ボランチやトップ下、サイドハーフなどでプレーを経験。長友はインテルでの、この経験をプラスに捉えている。「いろいろなポジションでプレーできて、僕的にはいい経験ができました。僕がSBに入ったときに前の選手はどういうボールがほしいのか、前の選手の気持ちを学ばせてもらいました」。

 6月に行われたロシアW杯アジア2次予選初戦のシンガポール戦では左臀部の張りで出場を回避した。長友がベンチから見守った試合は、シンガポールゴールをこじ開けられずにスコアレスドローに終わった。3日に対戦するカンボジア代表も、引いて守備に重心を置くことが予想される。

 引いた相手を崩すためには「個人でどれだけ相手を崩せるかが大事になると思う」と話した長友は、「サイドがカギになると思っています。サイドで1対1をドンドン仕掛けて勝つことができれば、相手のマークもずれてくるので、積極的に仕掛けていきたい」と意気込みを示した。インテル残留を決意した経験豊富なSBは、日本に勝利をもたらすために左サイドで躍動する。

(取材・文 折戸岳彦)

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