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チチャリート:「ファン・ハールが退団の理由? イエスでありノーだ」

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 8月31日にマンチェスター・ユナイテッドからレバークーゼンへの移籍が発表されたFWハビエル・エルナンデスは、9月1日には現地で開かれた入団会見に臨んだ。その会見では古巣のルイス・ファン・ハール監督が退団の決定打だったかとの質問にも答えている。

 レバークーゼンがエルナンデスの獲得に支払った移籍金は1100万ユーロ(約15億円)とされる。昨シーズン、レアル・マドリーに送り出された際、買い取りオプションの行使の際の移籍金は2000万ユーロに設定されていたと言われる。ドイツ『キッカー』によると、「市場価格」が数カ月で半額近くに下がった原因は、ファン・ハール監督が同選手を見切っていたと同時に、本人がレバークーゼン移籍実現を強くプッシュしていたからだったという。

 やはり会見でもオランダ人指揮官が「ユナイテッドからの退団を決めた理由か」と聞かれたエルナンデスは、一瞬苦笑しながらも次のように返した。

「ルイス・ファン・ハールは偉大な監督だ。自分のやり方や考え方を持っている。彼が理由で退団したか? 答えはイエスでありノーだ。監督とは根本的な問題があったわけではない。彼には自分の考えがあるだろうし、僕よりも他の選手を信じているのかもしれないね」

 いずれにしても新たな挑戦に臨むことになったエルナンデス。レバークーゼンを新天地に選ぶにあたっては、今夏ユナイテッドに加わったドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーに相談したという。

「レバークーゼンとはかなり前からコンタクトがあり、気長に待ってくれて感謝している。もちろんバスティとも話した。彼からはこのクラブ、プレースタイル、監督に関してポジティブなことしか聞いていないよ。(彼の話は)このクラブに決めるにあたって、非常に大きかった」

 2013-14シーズンの後半戦、バレンシアからのレンタルでレバークーゼンに加入したメキシコ代表のチームメートであるMFアンドレス・グアルダードにも意見を求めたようだ。

「アンドレスとも話したよ。残念ながら彼はここではピッチでは思い通りにいかなかったんだ。でもポジティブなことしか話していなかった。住まいはどこが良いかなどアドバイスしてくれたよ」

 レバークーゼンに向かう決断は「難しくなかった」と語るエルナンデス。ユナイテッドでもマドリーでも、サブ起用が主だったが、先発メンバーとしての評価を受けたかったかもしれない。

「最初から、僕のことを望んでいるんだという気持ちを与えてもらえたんだ。僕がチームにとって重要だという気持ちにさせてくれた。ヨーナス・ボルト(チーフスカウト)もロジャー・シュミット(監督)も、そう感じさせてくれた。チームにとって大事だという感覚がほしかったんだ。幸せになりたい。このチームのためにすべてを尽くし、成功をつかみ取りたい」

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