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システム上の「48秒の壁」に泣く? ガラタサライ、グロスクロイツ加入確定にFIFAの判断待ち

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 ガラタサライは1日、ドルトムントMFケビン・グロスクロイツを獲得したと発表した。3年契約を交わし、移籍金150万ユーロを支払うことでドルトムントと合意したと伝えている。ただし、正式な実現の判断を待っている状況だ。

 グロスクロイツは8月31日にトルコ入り。メディカルチェックをパスし、ガラタサライとも3年契約での加入で合意に至った。しかし、新クラブはトルコサッカー連盟(TFF)には移籍登録期限5分前の23時55分(現地時間)に書類を提出したものの、これがFIFAのトランスファー・マッチング・システムに届いたのは00時00分48秒だったという。

 その翌日9月1日の午後になっても、グロスクロイツの移籍の完了は発表されなかった。ドルトムントは同日午後には「グロスクロイツのガラタサライ移籍はまだ実行されていません」との声明を出した。ドルトムント側はすべての書類を時間内に届けたことを次のようにと説明している。

「ドルトムントは、トランスファー・マッチング・システムにおける移籍に必要な過程を例外なしに、いつもどおり、証明できる形で期限内かつ求められる形式に準拠したとおりにたどりました」

 ドルトムントは、「この事柄を、国際サッカー連盟FIFAが明白にすることになります」と続けている。ガラタサライがグロスクロイツ獲得を発表した時点(1日21時29分)では、まだこの移籍はFIFAにより認められていなかった。ガラタサライも同選手を歓迎すると発表しながらも、FIFAの判断を待っていることを記している。

 ドイツ『キッカー』は移籍実現の可否はFIFAの最終判断次第と伝えており、この移籍の成立にはやや悲観的な見解を示している。それに対し、『ビルト』はガラタサライがデータ処理上で技術的な問題が発生したことを証明できるのなら、移籍は成立したことになるとみている。

 ガラタサライはすでに、グロスクロイツを今季のチャンピオンズリーグに向けた登録メンバーにも含めている。同選手は本当にガラタサライの一員となったのだろうか。

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