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得点王よりも勝利を…神戸FW渡邉千真「勝つためにもっと点をとりたい」

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[9.2 ナビスコ杯準々決勝第1戦 柏0-2神戸 柏]

 J1では第1ステージ、第2ステージで柏レイソルに敗れているヴィッセル神戸だが、迎えた敵地でのナビスコ杯準々決勝第1戦では2-0の勝利をおさめた。後半に入り押し込む時間が増えた神戸は20分にMF石津大介が先制点を挙げると、終了5分前にはFW渡邉千真がとどめとなるゴールを見舞った。「リーグ戦で2試合とも負けているし、3回も負けられない。僕たちもタイトルを狙っているので、どうしても勝ちたかった」。渡邉はこの試合に懸けていた。

 渡邉の得点は前半からサイドアタックを繰り返した神戸の攻撃が実った形だ。FW増山朝陽とDF山口真司がパスで左サイドを崩すと、山口のクロスに右の攻撃的MFに入っていた渡邉が飛び込んだ。「中に入ってくるタイミングを意識している」と狙い通りの得点だったと振り返る。「いつも仲良くしているから、俺のことを見てくれていたのかもしれない。上手く合わせられてよかった。良いボールだったので、半分はあいつのゴールだと思います」。渡邉はアシストを供給した山口へ感謝の意を表した。

「前半、守備に追われる時間が長かった」と内容には満足していないが、「アウェーで無失点におさえて2点を取れたのは大きい」とアウェーゴールを2点奪って勝利した結果には満足していたい。

 これでナビスコ杯での得点を6に伸ばし、現在2位に2点差をつけて得点ランキングトップを走っている渡邉だが、得点王については「全然意識していない」という。「チームが勝つためにやっていますし、勝つためにもっと点をとりたい」。今季からエンジのユニフォームに袖を通しているストライカーは、さらなる活躍を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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