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グロスクロイツ、判定は「アウト」、新天地に向かうも1月まで試合に出られず

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 国際サッカー連盟(FIFA)はドルトムントMFケビン・グロスクロイツガラタサライ移籍の正当性を認めなかった。同選手は2日、自身のインスタグラムを通じ、ガラタサライに加わるが、来年1月までには公式戦に出場できないことを明かした。

 31日にトルコ入りしたグロスクロイツ。ドルトムントとも移籍金交渉をまとめていたガラタサライは、メディカルチェックをパスした同選手と3年契約を交わし、加入が決定的となっていた。しかし、トルコサッカー連盟(TFF)に31日の移籍登録期限5分前の23時55分(現地時間)に書類を提出したものの、これがFIFAのトランスファー・マッチング・システムに届いたのは00時00分48秒だったとのこと。

 だがそれでも、ガラタサライは1日の夜には「FIFAの判断を待つ」と記しながらグロスクロイツを獲得したと公式ウェブサイトを通じて発表。同選手を含めた今季のチャンピオンズリーグに向けた登録メンバーリストをUEFAに提出したことも明かしている。グロスクロイツの友人でもある今夏アーセナルからガラタサライに加わったFWルーカス・ポドルスキも歓迎していた。

 トルコ『DHA通信』などによると、問題は書類がデータ処理上のトラブルで48秒遅れてFIFAに届いたことではなく、手続きにおいて重要な書類が1枚署名されていなかったことにあったという。移籍登録期限終了後に署名を追完することは許されなく、このミスによりグロスクロイツの移籍がこの夏の移籍市場では正式に成立しなかったとしている。また『DHA通信』は、ガラタサライはそのミスを犯した当人とした同クラブのスポーツディレクターのアシスタントを解雇したとも伝えている。

 グロスクロイツは2日の午後、ドルトムントのドレッシングルームで自身の所有物を片付け、スタッフやそれぞれ代表に呼ばれていない選手たちに別れを告げた。ガラタサライとは契約を結んだ以上、雇用関係にある。自身のインスタグラムではドルトムントに感謝の言葉を向けるとともに、新天地では1月に移籍市場が再開するまでは「残念ながらトレーニングでしか自分の力を示せない」と報告した。


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