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先発10選手を入れ替えた柏は第1戦落とす…DF中山「この試合を活かして次に」

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[9.2 ナビスコ杯準々決勝第1戦 柏0-2神戸 柏]

 ホームで迎えた準々決勝第1戦、柏レイソルヴィッセル神戸にアウェーゴールを2点献上した。J1、ACL、ナビスコ杯と連戦が続く柏は、3日前のJ1・甲府戦(△2-2)から先発を10選手変更、平均24・09歳という若い選手主体のメンバーで戦ったが0-2で敗戦。吉田達磨監督は「若い選手の経験の場ではない」とあくまで意欲的なメンバーで臨んだと語った。

「結果としては残念で、ミスからくらった失点、やられた失点。特に2つ目の失点は2つ目のアウェーゴールということを考えると痛かったと思います。ただ、前半(戦)0-2で折り返したことは経験したことありますし、サッカーではあること。4日後の日曜日の対戦に向けて、いま一度フレッシュにして意欲を持って臨みたいと思います」

「前半は思い通りの展開。後半は運動量がガクッと落ちた。出て行けなくなった」と試合を振り返ったのはDF近藤直也。後半、ボールを保持する時間が短くなった柏は、神戸に押し込まれる時間が続いた。

 5月6日のACLグループステージ、ビン・ズオン戦以来今季2試合目の先発となったFW大島康樹は「90分通して自分ができたプレーは少ない」と唇を噛む。「メンバーは関係ない。絶対勝つという気持ちで行った。自分が後半のチャンスを決めていればこちらの流れだったと思うし、0-2という結果にはならなかった」。

 大島と同じく、今季U-18からトップに昇格したDF中山雄太も先発フル出場。8月25日のACL準々決勝第1戦・広州恒大はインサイドハーフに入ったが、神戸戦ではセンターバックとして戦った。マッチアップしたのは、リーグ屈指のストライカーFWレアンドロ。しかし、今年7月まで柏に在籍していたこともあって特徴をよく知る中山は「(ボールがおさまったときに)あえて飛び込まずに、次にさわった瞬間を狙おうと思っていた」と対策を講じていた。それでもレアンドロに自由を許す場面があったことに悔しさを滲ませる。「勝てた部分と勝てなかった部分があった。全部勝ち切るという意識でやっているので、そこが全勝できるようにこれからもやっていきたい」。

 敵地での第2戦は、最低でも2得点が必要となる。「もっとアグレッシブに、この試合を活かして次につなげたい」。中山は雪辱を期していた。

(取材・文 奥山典幸)

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