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進化誓う武藤、引いた相手に「自分らしさを出すのは難しい」

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 日本代表は4日、埼玉県内で練習を行い、8日のW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦に向けて調整した。昨日のカンボジア戦で先発出場したフィールドプレーヤーはランニングで汗を流すと約30分間でトレーニングを終え、ベンチスタート組はランニング後にフィジカルトレーニングを行い、5対5などを精力的にこなした。

 カンボジア戦から一夜が明け、FW武藤嘉紀は「まだまだ点を取れたと思う」と試合を振り返った。先発出場した武藤は左サイドハーフにポジションを取ると、中央に切れ込んでシュートを狙うだけでなく、何度もクロスボールに飛び込んでゴールを奪おうとした。しかし、放ったシュートは2本、そして無得点に終わり、後半20分にピッチを後にすることとなった。

「最後のところをしっかり決め切るところ。中に入る入り方やタイミングはもっと質を上げていかないといけません」と自らの課題を口にすると、引いた相手に対して「自分らしさを出すのは難しい」とも話している。

 持ち味の裏への飛び出しでスペースを突きたいところだが、引いた相手のゴール前にはスペースがない。さらに「裏ばかりを狙っていると味方のスペースをなくす上に、自分自身も無駄に走ることになってしまいます」。だが、今後も同じような戦いが続くことが予想されるため、「引いた相手でも自分が輝けるようにタイミング良く“間”で受けるなど、新たなことを考えないといけない」とさらなる進化が必要だと語った。

 8日にはアフガニスタンとの対戦が控えている。「難しい試合になると思いますが、チーム一丸となってしっかり勝利したい。自分自身も次の試合でチャンスがあれば何が何でも点を決めたいと思います」。少ない時間で成長を遂げ、チームを勝利に導くゴールを奪えるか。

(取材・文 折戸岳彦)

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