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4年で100位以上のランクアップ…躍進ウェールズ、本戦出場となれば58年ぶりメジャー大会

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 かつてこれほどまでにウェールズ代表が注目を集めた時期があっただろうか。3日に発表になったFIFAランキングでウェールズは前回に続いて9位をキープ。しかしついにイングランドより上位に位置するという快挙を成し遂げた。

 ウェールズはイギリスを構成する4つの国のうちの一つで、グレートブリテン島の南西に位置している。人口は約300万人。サッカー協会の創設は1876年で、FIFAには1910年から加盟している。

 しかし世界の表舞台に立つことは少なく、これまでW杯の出場は1958年のスウェーデン大会の1回のみ。その後はいずれも予選の段階で敗退してしまっている。

 ただスター選手も排出している。中でも1990年代から2000年代にマンチェスター・ユナイテッドで活躍したMFライアン・ギグスはその代表格。当時、W杯などで彼の姿を見ることができないことを嘆く声は多数聞かれた。

 国際舞台で活躍できなかったこともあり、ウェールズは2011年8月発表のFIFAランキングで過去最低の117位に低迷。強者が集う欧州予選では、今後も厳しい戦いを強いられることになると思われていた。

 しかしウェールズはMFアーロン・ラムジー(アーセナル)やFWガレス・ベイル(レアル・マドリー)ら若手の台頭をきっかけに大きな飛躍を遂げる。現在、戦いを繰り広げているEURO2016予選では、14年W杯出場国のベルギーやボスニア・ヘルツェゴビナを抑えて堂々首位に立っている。

 3日に行われた敵地でのキプロス戦では、後半37分にベイルが均衡を破るゴールを奪い、1-0で勝利。3連勝で勝ち点を17に伸ばし、初の本戦出場に王手をかけた。

 58年ぶりのメジャートーナメント戦出場への期待は高まっているが、選手らも十分に感じ取っている様子。『スカイ』によるとベイルは「僕たちは強いチーム。自分たちの力を分かっている。もちろん、やるべきことは分かっているよ」。ウェールズは6日のイスラエル戦に勝利すれば、本戦出場権を獲得する。

●EURO2016予選特集

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