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[MOM1482]桐光学園MF今井海斗(1年)_ゲーム読むボランチ、SB移行後に「好き」なドリブルからのゴールなどで躍動

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.5 Rookie League A Group第9節 桐光学園高 8-1 帝京高 時之栖裾野G]

 ボランチとして出場した前半は「あまりいいプレーができなかった、蹴る前に判断が悪くて1タッチ多くなったり、球際で負けることがあった」と振り返る。チームが交代カードを切った際は「自分が交代かなと思った」という桐光学園高MF今井海斗だが、右SBに移った後半に積極的な仕掛けや判断のいい守備などで躍動。39分には右サイドからのドリブルによってひとりで敵陣ゴール前まで持ち込み、左足シュートを叩き込んだ。

 その今井について石橋清一コーチは「危険察知能力とか高くて、その中で自分が上がっていくような、ゲームを読む力は高いので(きょうは)そこが良かった。惜しいミドルシュートがあったり、いつもよりもゴールへ向かう姿勢が良かったですね」と評価。誰もがゴールを決めに行っていた後半、今井は「みんなオレが、オレがという雰囲気になっていましたね。結局それで1失点とかしてしまったので」と深く反省していたが、チームのムードがいい中で自身も結果を残すなどいい形で「Rookie League」を終えた。

 町田JFC出身のMFは気持ちの強さ、予測の部分が特長。加えて「持ち味とは思っていないんですけど、ドリブルから点取ったりするのが好きですね。中学の時は町田だったんで」という町田JFCで磨かれたドリブルでも存在感を放つ。SBでプレーする際は特にドリブルの部分を意識。この日の後半は得点シーン以外にも持ち上がってPA中央までドリブルで運ぶ場面があった。体力的に苦しい試合終盤の時間帯で右サイドから相手の逆を取りながら突破。「好きな」ドリブルが終盤、確実に帝京を苦しめていた。

 SHが得意とするポジションだが、ボランチで起用されることによって、自身のプレーの幅が広がっていると感じている。「ボール蹴る前に考えることとか苦手なんで、ボランチやることで上がってきている。できるプレーをどんどん多くしていきたい」と今井。「選手権があるんですけど、少しでも試合に絡めるようにしていきたいです。どの代も全国優勝を目指してやっている。練習の質から上げていけばできなくはないと思う」という今井は次の目標達成のために練習から努力し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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