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ハリルJ初先発で2アシストの原口、右SB起用には本田も「サプライズだった」

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[9.8 W杯アジア2次予選 日本6-0アフガニスタン テヘラン]

 久々にめぐってきた先発チャンスに気合が入らないわけがなかった。左サイドハーフで先発したMF原口元気(ヘルタ・ベルリン)は2アシストを記録。後半25分からはまさかの右サイドバックでプレーした。

 13年7月28日の東アジア杯・韓国戦以来、約2年ぶりの先発となった原口はハリルジャパンでは初先発。先発を言われたのは「一昨日(6日)。チャンスだと思った」と、静かに闘志を燃やしていた。

 前半10分、左サイドの仕掛けからMF香川真司に預け、香川がミドルシュートで先制点。2-0の後半5分にもスルーパスで香川の追加点をアシストした。前後半の立ち上がりという大事な時間帯で2アシスト。「ドリブルとか体の調子はすごく良かった。チャンスメイクの部分では、良いイメージでできていた」と振り返る。

「(香川)真司くんと絡んだり、(長友)佑都くんが上がってきたり、3人でうまく崩せていた」と、左サイドのコンビネーションに手応えを感じながらも、自分自身が無得点に終わったこと、何よりシュートチャンスがなかったことが悔しかった。

「いいコンビネーションができたと思うし、6点取れたのは良かった。自分自身、点が取りたかったけど、一回くらいしかチャンスがなかった。僕自身、もっとシュートチャンスに絡んでいきたかった」

 後半25分、DF酒井宏樹に代わってFW宇佐美貴史がピッチに入ると、一瞬、ピッチの中は混乱。所属クラブで右サイドバックを務めることもあるMF長谷部誠がポジションを下げようとしたが、ベンチからの指示は原口の右サイドバックだった。これにはFW本田圭佑も「(原口)元気の右サイドはサプライズだった」と驚きを隠さなかった。

 右サイドバックの経験は「もちろんない」という原口だが、「『もう少しウィング気味でやってよかった』と、あとで言われた」と、ハリルホジッチ監督としてはもっと高い位置でのプレーを期待していたようだ。

「前の試合(シンガポール戦)のボランチだったり、右サイドバックだったり、いろんなポジションができると思って使ってもらっていると思う」。指揮官の期待を感じるからこそ、不慣れなポジションでも懸命にプレー。「少しでもチャンスがつくれたら良かったけど、最後は体力的になかなか上がり切れなかった」と、悔しさもにじませていた。

(取材・文 西山紘平)

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