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[練習試合]U-15日本代表は連戦2試合目も快勝、森山監督「何人かは自分を見せて強烈にアピールしてくれた」

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[9.9 練習試合 U-15日本代表 6-1 市立長野高 菅平]

 AFC U-16選手権予選(モンゴル)に備えて長野県菅平高原にて合宿中のU-15日本代表は9日、2度の練習試合を実施。第1戦でAC長野パルセイロU-18と対戦(10-1で勝利)したのに続き、市立長野高と第2戦を行った。

 別メニューで調整している選手を除いたことで人数不足となった日本は3名の選手を長野U-18から借り受ける臨時編成で試合に臨んだ(3名のうち2名が先発)。2試合目のセットは控え組中心のメンバー構成だが、FW山田寛人(C大阪U-18)が「たくさんゴールを決めてやる」という強い気持ちで臨んだように、モチベーションは落としていなかった。

 日本は立ち上がりから市立長野を押し込む流れ。丁寧に後方からビルドアップを試みる相手に対し、前線からのプレッシングでこれを許さない。「最初にうまく入れた」と自ら振り返ったように、早々に裏へ抜け出した山田が13分と15分に2点を奪う。1点目は右足で巻いてファーサイドネットへ沈める技巧的シュートで、2点目は右足を振り抜く強シュートでファーへ撃ち込む剛柔の連打で日本が2点のリードを奪った。

 さらに25分には相手GKのミスを抜け目なく突いたMF桂陸人(広島ジュニアユース)が無人のゴールへ追加点を奪ったのだが、直後の28分に失点。連係の取れない助っ人メンバーが入っていることもあって途中からプレッシングが空回りするような時間帯もあり、やや不完全燃焼な内容で前半を折り返すこととなった。

 後半に入ると、「守備がハマるようになった」と桂が振り返ったとおり、一人が追い掛けたときに二人目、三人目が連動するような守備の動きが増えて内容も好転。「決定機を決め切れないところがあった」(桂)のも確かだが、FW三国ケネディエブス(青森山田中)の左足での強シュートが決まり、三国が倒されて得たPKを「1度もPKを外したことはない」という桂が叩き込み、さらに桂のスルーパスから抜け出したMF東俊希(FCゼブラ)が左足シュートを鮮やかに沈めて、6-1。終わってみれば大勝となった。

 終盤は189cmの三国を生かしたパワープレーのシミュレーションも実施するなど、予選への準備に余念のなかった森山佳郎監督。パフォーマンスについても「2試合目の選手は普段の生活面から全体に大人しい選手が多いが、何人かは自分を見せて強烈にアピールしてくれた」と満足げな表情を浮かべた。タフな競争なくしてタフなチームにはなり得ないし、交代で出てくる選手の出来が試合の行方を大きく左右するのがサッカーというスポーツの特徴でもある。その意味で第2試合も収穫のあるゲームとなった。

[写真]U-15日本代表FW山田は2得点の活躍

(取材・文 川端暁彦)

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