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柏はホームで勝ち切れず…連敗ストップの山形が4試合ぶり勝ち点

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[9.20 J1第2ステージ第11節 柏0-0山形 柏]

 ACL準々決勝敗退のショックを払拭したい柏レイソルと、年間最下位に沈み巻き返しを計りたいモンテディオ山形が対戦。両チームともチャンスをつくったがスコアレスに終わり、勝ち点1を分け合った。

 ホームの柏は最終ラインを入れ替え。DF近藤直也を第2ステージ第1節・鳥栖戦以来となる先発に起用し、第2ステージ第8節・松本戦で脳しんとうを起こし戦列を離れていたDF輪湖直樹も復帰。MF茨田陽生が出場停止の中盤には、MF栗澤僚一が入った。
 3連敗中の山形は、前節・広島戦のスタメンから3選手を変更。MF山田拓巳とMF川西翔太を2試合ぶりに、MF高木利弥を5試合ぶりに先発に起用した。
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 開始30秒、山形DFのクリアミスをPAでひろったFW工藤壮人が早速シュートまで持ち込む。負けじと山形も反撃。前半3分、MFアルセウの浮き球に反応した山田が柏DFラインの裏をとると、フリーでGKとの1対1の場面をつくったが、シュートはクロスバーの上を越えてしまった。山形はさらに同12分、高木がミドルシュートを放ったが、ボールはゴールポストに弾かれしまう。

 柏はボールをつなぎながらも決定機まで持ち込むことができず、山形のカウンターを浴びる。それでもPAでのシュートを許さず、スコアが動かないまま時間が進む。セットプレーを素早く始めた山形が、PAに進入しチャンスをつくったが、川西からFWディエゴへの横パスはMF大谷秀和がクリアする。

 前半36分、柏は大谷のスルーパスを中央で受けた工藤がDF3人に囲まれながらもシュートまで持ち込んだが、ゴールポスト右へと外れてしまう。前半終盤には山形が攻勢に出る。42分にはFKのこぼれ球を川西が、ディエゴがミドルレンジからそれぞれシュートを狙ったが、ゴールマウスをとらえることができず、0-0のまま最初の45分を終えた。

 後半最初のチャンスは柏。11分、右サイドでパス交換をするとMFクリスティアーノがシュート性のクロスを入れる。PA内で工藤が合わせたが、シュートはゴールポストを叩き、スコアを動かすことができない。山形が前線からプレスをかけて柏の最終ラインの自由を奪うと、柏はFWへとボールを運ぶことができず苦しい時間が続く。

 山形は途中出場のMF中島裕希がチャンスを創出。左サイドからカットインし柏DFを引きつけると、右サイドを駆け上がったDF西河翔吾へスルーパスを送る。西河のファーサイドへの折り返しは、大谷がクリアし難を逃れた。

 MF小林祐介、MF太田徹郎を投入し反撃を試みる柏だが、固い守備ブロックを敷く山形を崩すことができない。後半40分、ゴールがほしい山形はFW高崎寛之を投入。するとその1分後にはディエゴのパスから高崎がゴールネットを揺らしたが、高崎へのパスはオフサイドとなった。

 ホームで勝利がほしい柏も、終盤に猛攻を仕掛ける。44分、こぼれ球を拾った輪湖のシュートは、コースが変わりゴールマウスに向かうがGK山岸範宏が反応。こぼれ球を太田がつめるもシュートは大きく浮いてしまう。両チームとも最後までゴールを目指したが、タイムアップ。

 2試合連続のスコアレスに終わった柏には、ゴール裏のサポーターからブーイング。山形は4試合ぶりの勝ち点を獲得した。

(取材・文 奥山典幸)

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