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U-22日本代表大量招集も…攻守にチグハグJ-22、J3町田に完封負け

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[9.23 J3第30節 町田 1-0 J-22 町田市立]

 J3は23日、第30節を行い、町田市立陸上競技場ではFC町田ゼルビアJリーグU-22選抜が対戦し、町田が1-0の完封勝利を収めた。J-22はU-22日本代表を大量招集し、U-22代表の手倉森誠監督がコーチと指揮を執ったが、良いところなく完封負けを喫した。

 ホームの町田は9月20日に行われた第29節山口戦から先発2人を入れ替え、FW戸島章とDF星野悟を先発起用。一方のJ-22はJ1リーグが松本対山形しかないこともあり、U-22日本代表メンバーが多く招集された。システムは4-2-3-1を採用し、GKに櫛引政敏、4バックは右からDF川口尚紀、DF植田直通、DF奈良竜樹、DF山中亮輔が並び、ドイスボランチはMF井手口陽介とMF大島僚太、2列目は右からMF野津田岳人、MF中島翔哉、MF豊川雄太が配置され、1トップはFW浅野拓磨が務めた。[スタメン&布陣はコチラ]

 先発11人全員がU-22日本代表に名を連ねたことのあるJ-22だが、序盤に好機を創出したのは町田だった。前半6分、後方から送られたパスを戸島がゴール中央に落とすと、反応したFW鈴木孝司が左足でシュートを狙うがボールはゴール左に外れた。さらに同14分にはMF李漢宰のクロスからMF重松健太郎がヘディングシュートを、同17分にはゴール前の混戦から重松が右足シュートを放つもゴールマウスを捉え切れなかった。

 一方のJ-22はなかなか敵陣深くまでボールを運べず。後方から送られるロングボールは精度を欠き、前線の浅野らに合うことはなく、町田にボールを渡してしまうことになってしまう。前半29分には中島の突破からこぼれ球に反応した野津田がミドルレンジから狙うも、ボールはゴール右へと外れ、さらに同36分には右サイドからのグラウンダーのクロスを野津田が合わせるがシュートは相手DFにブロックされた。

 スコアレスのまま後半を迎えると、J-22はFW鈴木優磨、MF喜田拓也、MF宮原和也、DF岩波拓也を投入し、システムを3-4-2-1へと変更した。最終ラインは右から植田、岩波、奈良、右アウトサイドに宮原、左アウトサイドに山中、ボランチに喜田と井手口を並べ、シャドーに中島と豊川、1トップに鈴木優を据えた。しかし、攻撃の形を作れずにシュートまで持ち込めない時間帯が続き、後半16分には鈴木優が直接狙ったFKもGK高原寿康に弾き出された。

 すると後半22分には町田が決定機を創出する。左サイドを駆け上がったMF森村昂太のクロスからゴール前でフリーになった戸島がヘディングで叩き付けたが、大きく弾んだボールはゴール上へと外れた。さらに同23分には右サイドから送られたグラウンダーのクロスの流れから、最後は森村がシュートを放つも相手DFのブロックに遭った。

 だがサイド攻撃から好機を生み出して攻勢を強めた町田が、ついにJ-22ゴールをこじ開ける。MF鈴木崇文が蹴り出したCKを戸島がヘディングで合わせて叩き込み、スコアを1-0とした。何とか同点に追い付こうとするJ-22だが、不用意なミスが目立ち効果的な攻撃を繰り出せない。終盤には植田を前線に上げてパワープレーを仕掛けるが、最後まで町田ゴールをこじ開けられず。そのまま逃げ切った町田が1-0の完封勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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