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自動昇格へラストスパートかける大宮が2連勝…千葉は8位転落

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[9.27 J2第34節 大宮 2-1 千葉 NACK]

 J2は13日、第34節を行い、NACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャジェフユナイテッド千葉が対戦し、大宮が2-1の勝利を収めた。

 ホームの大宮は前節東京V戦から先発を2人入れ替え、ともに出場停止の明けたFW家長昭博とMFカルリーニョスを先発起用。一方の千葉は前節栃木戦から先発の入れ替えはなく、同じ11人がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 開始早々の前半1分に家長がファーストシュートを放った試合は、序盤から両チームともにゴールを脅かす場面を作り出す。同8分には大宮が決定機を迎え、DF富澤清太郎のバックパスをかっさらったFWムルジャがGK高木駿までかわして無人のゴールに流し込むかと思われたが、シュートはゴールマウスを捉え切れなかった。

 危機をしのいだ千葉は前半9分、左サイドのDF金井貢史のクロスをFW松田力がヘディングで合わせたがGK塩田仁史の横っ飛びのセーブに阻まれる。同10分にはCKの流れからMF水野晃樹が送ったクロスをPA内のDF大岩一貴がコースを変えるが、ボールは枠を外れた。さらに同19分には水野のCKから大岩がヘッドで狙うも、ネットを揺らすには至らない。

 その後も攻勢掛けるのはアウェーの千葉。前半24分には水野のパスをMFネイツ・ペチュニクが落とすと、後方から走り込んだMF佐藤健太郎がシュートまで持ち込むが塩田にストップされた。そして、守勢に回っていた大宮が先制に成功する。前半35分、MF泉澤仁がドリブルで状況を打開すると、パスを受けたMF横谷繁のスルーパスからPA内に進入したムルジャが蹴り込んでスコアを1-0とした。

 大宮が1点をリードしたまま後半を迎えると、後半5分に大宮が追加点を奪取する。左サイドの家長が泉澤とのワンツーでPA内に進入して放ったシュートは高木のセーブに遭ったが、こぼれ球にいち早く反応したDF和田拓也が落ち着いて流し込んでリードを2点差に広げた。

 すると千葉は後半8分にFW森本貴幸に代えてFWオナイウ阿道、金井に代えてMF田中佑昌を同時投入して流れを変えようと試みる。しかし状況が好転しないと、同21分には佐藤健に代えて最後のカードとしてMF谷澤達也をピッチに送り込んだ。同30分には水野のアーリークロスを相手DFがクリアしようとしたボールがクロスバーを叩くなど、徐々に敵陣深くまでボールを運ぶ場面を作り出す。同34分には水野のCKからネイツがヘディングで狙ったが、塩田のセーブに遭って大宮ゴールをこじ開けられない。

 後半43分に田中のクロスをオナイウがヘディングでねじ込んで千葉が1点差に詰め寄る。しかし、大宮が体を張った守備で同点ゴールを許さずに2-1の勝利を収め、自動昇格に向けて前進した。一方の千葉は8位に転落した。

(取材・文 折戸岳彦)
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