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存在感抜群の大宮MF泉澤「ゴールに絡むプレーを増やす」

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[9.27 J2第34節 大宮 2-1 千葉 NACK]

 圧巻のパフォーマンスを披露した。大宮アルディジャの左サイドハーフにポジションを取るMF泉澤仁は、切れ味鋭いドリブル突破で幾度となく千葉守備網を切り裂いた。

 序盤からFW家長昭博との抜群のコンビネーションで好機を創出していた泉澤が、前半34分に魅せる。自陣でボールを受けると、一気に加速。追走するFW松田力を振り切ると、寄せてくるMF佐藤健太郎の「股しかないと思って狙った」という股を抜く鮮やかなパスをMF横谷繁へと通し、先制点の起点となった。

 さらに、後半5分に生まれた2点目にも絡む。右サイドの家長からパスを呼び込むと、DFキム・ヒョヌンに圧力を掛けられながらもボールをキープ。「昭さんの動きは自然と分かる感じなので、感覚の部分でうまくパスを出せた」。右サイドから中央に切れ込む家長を見逃さない鋭いスルーパスを供給すると、家長のシュートのこぼれ球をDF和田拓也が蹴り込んだ。

 自身には得点こそなかったが、2得点を演出。「無理にゴールを狙ってチームのバランスを崩してはいけない」と粘り強い対応で守備でも貢献したが、試合終盤に1失点を喫したことで「守り切る力が必要だと思う」と反省も口にしている。

 阪南大から加入して3年目。今季はJ初ゴールを記録するだけでなく、ここまで7得点を挙げているが、「ゴールやアシストを狙っていきたいし、今日のようにゴールに絡むプレーをどんどん増やしていきたい」と23歳の若武者はさらなる成長を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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