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[国体少年男子]神奈川の主将、日大藤沢CB工藤「一回り大きくなって、優勝して選手権に」

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[9.28 国体少年男子2回戦 神奈川県 2-0 大分県 上富田スポーツセンター多目的グラウンド]

 連覇を狙う王者・神奈川県の主将を務めているのはCB工藤泰平(日大藤沢高2年)だ。「(自分は)高体連でサッカー違う中でJ(ユース)とは違うものを落とし込みたい。Jの選手ももちろん気持ちあるんですけど、高体連らしい前向きな姿勢とかチームにいいものを与えたい」。全国総体16強の日大藤沢で主軸を担うDFは守備の柱として、またチームリーダーとしてチームをいい形でまとめている。

 大分県戦は前半、緊張もあって硬さが出てしまった。守備陣のややバタバタした部分がチームのバランスを崩していたと感じている。それでも「ハーフタイムに話し合って、こうしようという声が自分たちから出たのは成長」と頷いたように、チームは自分たちから率先して意見を出し合い、後半は食いついてくる相手の守りを左右の揺さぶりで剥がすなど改善。後半立ち上がりの得点で流れを引き寄せて快勝に結びつけた。

 的確なカバーリングやコーチングを武器に日大藤沢ではJ注目CB小野寺健也の隣で台頭してきている。それでも当初は「正直自分はまだまだ。国体なんか入っていいのかと」感じていたという。だからこそ、チームを引っ張る意欲を持つ一方で「以前、CBは空中戦で競り勝てばいいくらいに考えていたけれど、Jの選手は奪ってから自分で繋いだりするし、後輩とか関係なく見習っていきたい」と国体選抜で謙虚に成長する意気込みを持っている。

 目標は国体で日本一を勝ち取り、成長して選手権に繋げること。「プレッシャーでもありいいモチベーションにもなる。チームひとつになって神奈川らしいサッカー、姿勢を出していきたい。去年選手権メンバー入れてもらって出れなかった悔しさもある。今回、早生まれということで巡ってきたチャンス。一回り大きくなって、優勝して選手権につなげていきたい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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