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[MOM1510]和歌山県FW中川裕仁(C大阪 和歌山U-15、中学3年)_本気で東京五輪狙う注目FWが決勝点

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 国体少年男子3位決定戦 兵庫県 1-2 和歌山県 上富田スポーツセンター球技場]
 
「オレが出たら絶対に決めるという意識でやっている。決められて良かったです」。和歌山県は中学3年生のU-15日本代表候補FW中川裕仁(C大阪 和歌山U-15)の決勝ゴールによって3位の座を勝ち取った。

 1-1の後半18分に投入された中川はその10分後の28分に歓喜の一撃。「ずっと監督から裏を狙えと言われていた。狙っていたかいがあってボールが来たのであとは決めるだけだった。どんどん前向いたらシュートを打つことを意識していたんで、それがゴールに繋がったので良かったです」。PA外側にこぼれたボールに左足ダイレクトで合わせると、ボールは兵庫ゴールへ吸い込まれた。

「嬉しすぎてパニックになって」という殊勲の15歳は左手を突き上げながら、歓喜に湧く赤いスタンドへ向けてダッシュ。「みんなの応援のおかげで気持ちよくプレー出来たし、ゴールも決められた。応援団がなかったらボクもこんなに頑張れていなかったです」と感謝していた。

 ターンしてからのロングシュートとスピードが武器。前日に行われた福岡県との準決勝でもパワフルな左足ミドルやDFのギャップを突く抜け出しを見せるなど存在感を発揮していた。この日、1-1の状況で中川投入が告げられると、地元の高校生たちも「来た!」と期待。「(自分よりも年上相手だったが)試合の中に入ったら年齢は関係ない。物怖じせずにやりました」「どんな難しい角度からでも豪快に決めたいです」「(高校在学中など)早いうちに(Jリーグで)デビューして、トップの試合に出てどんどんスタメンを取っていきたいです」など勝ち気なコメントを並べるFWは一撃で期待に応えた。

 目標は2020年の東京五輪出場。これを本気で狙っている。「そのためにやっていると言ってもおかしくないくらいに頑張っているので、東京五輪には絶対に出たいです。日本でできるし、ホームなのでそこで活躍して世界へ羽ばたいていきたいです」。20歳で迎える東京五輪で活躍するためにファーストタッチでのボールの置き所など課題を改善して、ゴールを重ねて、5年後に日本中の期待を背負う存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
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