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価値ある今季初ゴール、鳥栖DF吉田「あまり残留を意識しない」

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[10.3 第2ステージ第13節 浦和 1-1 鳥栖 埼玉]

 凄まじい勢いで右サイドを駆け上がる。前半23分にFW興梠慎三に先制ゴールを奪われ、劣勢に立たされたサガン鳥栖に同点ゴールがもたらされたのは同31分。ゴールを記録したのは、ここまで今季無得点のMF吉田豊だった。

 縦パスに反応したFW池田圭がボールを落とし、MF水沼宏太が前を向いた状態でボールを受ける。すると吉田は右サイドから猛然とゴール中央へと走り込む。マークにつくMF宇賀神友弥を強引に振り切ると、左足のシュートでGK西川周作の牙城を打ち破った。

「アウトサイドの選手がサイドに張って、シャドーのところにボールが入ったら裏に飛び出す練習をしていました」と練習どおりの形でのゴールだったと明かすと、「ファーストトラップで良いところに置けませんでしたが、思い切り左足で蹴ろうと思った結果です。最初はゴールになったか分かりませんでしたが、チームメイトの顔を見てゴールになったんだと感じられました」とゴールシーンを振り返った。

 この得点は今季リーグ戦27試合目の出場にしての初ゴール。「次は2点目を取れるように前を向きたい」と初得点の余韻に浸ることなく、すぐさま先を見据えた。

 降格圏の16位松本(勝ち点24→27)と17位山形(勝ち点21→24)が勝利を収めて勝ち点3を上積み。勝ち点差を詰められた鳥栖(勝ち点31→32)は、まだ安心できる位置にはいない。残り4試合、吉田は「あまり残留を意識したくないので、目の前の天皇杯、リーグ戦のことだけを考えて勝ち点を取りに行くゲームをしていきたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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