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「忘れていた」代表初ゴールの相手、長友は守備に注力

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 遠い過去の記憶だった。8日のW杯アジア2次予選で対戦するシリアは、日本代表DF長友佑都(インテル)にとって代表初ゴールを決めた相手。そのことを報道陣から指摘されると、「昔のこと過ぎて忘れてました。シリアでしたね」と苦笑いを浮かべた。

 08年11月13日に神戸で行われたキリンチャレンジ杯。前半3分、相手のパスをインターセプトした長友はそのままドリブルで持ち込み、中に切れ込んで右足ミドルをゴール左隅にねじ込んだ。記念すべき第1号ゴール。国際Aマッチ通算3得点の長友は翌09年10月8日の香港戦を最後にゴールから遠ざかっているが、シリア戦ではまず守備に注力するつもりだ。

「相手の攻撃陣には3、4人のいい選手がいる。スピード、テクニックがあって、危険な選手も多い。まず守備を(失点)ゼロで終われるようにしたい。相手はカウンターを狙ってくると思うし、その対策をしっかりやって、まずは1対1で負けないことから入りたい」

 所属するインテルではかつてない苦境に立たされている。開幕から7試合を終えて出場時間はわずか10分。8月30日のカルピ戦を最後に1か月以上、公式戦出場から遠ざかっている。

 それでも、試合に向けてやるべきことは「変わらない」と力説する。「クラブで試合に出られてないけど、練習から人より追い込んで、残ってトレーニングもしている」と、コンディション面の不安を否定。「代表には代表のサッカーがあるし、監督の求めるサッカー、戦術は理解している。そこをプレーで表現したい」と、試合勘の不安を打ち消すプレーを見せるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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