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股抜きアシストも反省の香川「シュートを打ってない」

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[10.8 W杯アジア2次予選 日本3-0シリア マスカット]

 絶妙な股抜きパスで追加点をアシストした。1-0の後半25分、左サイドでパスを受けたMF香川真司(ドルトムント)がDFを一人かわして深い位置まで切れ込む。DFの股間を抜くラストパスを通し、ニアに飛び込んだFW岡崎慎司が右足で蹴り込んだ。

「うまくかわせた時点で、オカちゃん(岡崎)がうまく入ってきてくれた。あそこは絶対に空くし、うまく入ってくれた」。後半33分にもスルーパスでFW本田圭佑の好機を演出した背番号10。「大事な試合、勝たないといけない試合で結果を出せてよかった」と、チームの勝利を喜んだ。

「前半は難しい試合だった。相手もハードワークして、プレスに来ていた」。それでも慌てることなく、チャンスを待った。「後半は相手のプレスが少し緩んで、スペースが空いてきた。うまく相手の裏を突いてPKを取って、その1点が勢いをもたらせてくれた」。スコアレスで折り返した後半10分に岡崎の獲得したPKをFW本田圭佑が決めた。この先制点が大きかった。

「2点目もいい時間帯だったし、そのあとは相手に流れがいったけど、その流れを断ち切って3点目を取れた。ポイントポイントで点を取り切れたことが良かった」。チームとして大事な時間帯で得点を重ね、3-0の完封勝利。「90分を通して試合をコントロールできた」と、チームの戦いぶりに満足しながらも、自分自身のパフォーマンスについては「シュートを打ってないイメージがある。そこは課題」と反省も忘れなかった。

(取材・文 西山紘平)

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