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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.62]浦和東DF高橋隼人(3年)_「自分が折れたら、チームも折れちゃう」足攣らせても魂の守り

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[10.12 全国高校選手権埼玉県予選決勝T2回戦 浦和東高 2-1(延長)武南高 埼玉スタジアム第4G]

 浦和東高の注目レフティー、MF望月海渡は「キャプテンとか軸に、しっかり守ってくれて。いつも1失点したらそのまま続いてしまうけれど、きょうは耐えてくれた」とDF陣に感謝していた。浦和東は直近の埼玉県1部リーグ4試合で13失点を喫していたが、この日はDFライン中心に非常に集中した守り。特にCB高橋隼人主将(3年)は背後を取られかけてもギリギリのところで足を伸ばしてインターセプトし、空中戦では身を捻りながら頭に当ててクリアするなどボールへの執着心、責任感の強さを感じさせるようなプレーを連発する。前半20分には右中間を抜け出しかけた武南高FW渡邉宏輝を渾身のスライディングタックルでストップするなど、身体を張った守りでゴールを死守した。

 関東大会予選の武南戦は高橋のミスによってチームは0-1で敗戦。その後リーグ戦でも武南には連敗していただけに、「今度こそ借り返そうという思いは特に自分は強くて、周りももう負けれないという気持ちでした」と明かす。この日、前半は1-0と非常にいい形で折り返したが、後半15分にPKで同点に追いつかれた。その後は武南の波状攻撃を受ける形となったが、「こういう大きい大会になると、モチベーションが一段階、二段階上がる。本来、それではいけないんですけど」と微笑みながら語った主将はチームメートともに普段以上とも言える集中力を発揮。特に高橋の気迫がゴールを守らせた。

「自分が折れたら、チームも折れちゃうと思うので、自分は声出し続けて。足下で魅せるとかそういうタイプの選手ではないので、魂と気合入れて、足攣っても自分の身体に鞭打ってやりました」。1-1で突入した延長戦の前半にスライディングした時に「これ、やばいな」と思ったという足は、延長後半には攣っていた。初めてという足が攣った中での戦い。チームは延長後半2分のゴールによって勝ち越したが、武南は最後、全身全霊で同点ゴールを狙いに来ていた。それでも「最後、気持ちで身体を動かしました。みんなのお陰です」と仲間に感謝した主将は最後まで2点目を許さず。大一番を乗り越えた。

 これまで仲間たちが行ってきた取り組みを無駄にしたくないという想いでチームに声をかけ続けて、その身体を動かした。決して“上手くはない”が頼れる主将中心に踏ん張って、踏ん張って自慢の攻撃力を発揮した浦和東が、強豪対決を制して3回戦への切符を手にした。

(取材・文 吉田太郎)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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