beacon

[選手権予選]U-17代表に選ばれた理由考えプレーに活かす埼玉栄FW高橋、怪我乗り越えて全国へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.12 全国高校選手権埼玉県予選決勝T2回戦 埼玉栄高 5-1 川越東高 埼玉スタジアム第4G]

 埼玉栄高のエース、U-17日本代表FW高橋利樹(3年)は左腕に包帯を巻いたままのプレー。約1か月前の県1部リーグ戦で骨折した腕は折れたままで、プレートで固定している状態だという。それでもサイドからのスピードに乗った突破でチャンスメーク。後半10分には右サイドからのラストパスでMF塩川尚輝(3年)のゴールをアシストした。

 だが、この日は後半に迎えたビッグチャンスで決めきれなかったことが尾を引いてか、後半30分には独走してGKと1対1になりながらもラストパスを選択してしまい、無得点に終わってしまった。復帰後2試合はいずれも無得点。本人も「焦りはあります。取りたかった」と悔やむ結果となった。

「全然です」。元々全治8週間と診断されており、まだ受傷日から5週間弱。コンディションはベストに程遠い。それでも埼玉栄が2度目の全国切符を勝ち取るためには、今年1月のU-17日本代表ベラルーシ遠征メンバーに招集され、ゴールも決めた俊足アタッカーの活躍が欠かせない。その自信を持つスピードや、「2人ついてきていても背後に出てきたボールで置き去りにできるようなプレーは身につけてきたと思う」というプレー、そしてゴールを見せられるか。

 U-17日本代表に初招集された際は「代表呼ばれたのにこんなにテクニックなくてもいいのか。自分で練習とかでも違いを出さないといけないと思った」と悩んだという。だが、自分の持ち味を再確認。「今はどういうところで選んでもらったのかというのをよく考えた上でプレー出来ていると思います。背後のつき方とかそういうスピードとかで選んでもらったのかなと思っています」。その持ち味をこれから最大4試合ある選手権予選で発揮し、負傷を乗り越えて頂点に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

TOP