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6分の2を争う五輪予選へ…佐々木監督「優勝してリオに」

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 日本女子代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督が来夏のリオデジャネイロ五輪出場を目指し、日本サッカー協会との契約を更新した。

 リオ五輪のアジア最終予選は来年2月29日から3月9日までの日程で大阪で開催される予定。日本、オーストラリア、北朝鮮、中国、韓国、ベトナムの6チームが総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームが五輪本大会に出場する。

 地元・大阪で行われるセントラル方式の最終予選を佐々木監督は「非常に意味のある予選」と位置づける。「生のなでしこジャパンを親善試合ではなく、スペクタクルな予選で見ていただく。そこは心して、しっかり優勝してリオに行くために準備していきたい」と抱負を述べた。

 ホームアドバンテージがあるのは間違いないが、アジアのライバル国も着実に力を付けている。日本が準優勝した今年7月の女子W杯ではアジア勢が躍進。日本のほか、オーストラリア、中国、韓国の4チームが決勝トーナメントに進出し、オーストラリア、中国は8強入りを果たした。中国は準々決勝で、優勝したアメリカに0-1と善戦。オーストラリアと対戦した日本は後半42分にFW岩渕真奈の劇弾でからくも1-0で競り勝った。

 さらに今年8月の東アジア杯では北朝鮮、中国、韓国と対戦。若手主体の国内組というメンバー構成だったとはいえ、北朝鮮に2-4、韓国に1-2と連敗し、1勝2敗の3位で大会を終えた。「アジアのチームは我々を含め、相対的に特徴を把握している」と、お互いに熟知し合っているのが現状だ。唯一、監督が交代した中国に関しては「ちょっと調べないといけない」と言及したが、それも「スタイルやメンバー構成は調査済み」と力説する。

「相手の分析もそうだが、いかに2月末までに自分たちのチームのコンディションを上げていくかに尽きるかなと思う」。国内リーグはオフシーズンの時期に開催される最終予選。対戦相手よりも、まずは自分たちのコンディショニングが重要なポイントになりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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