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「頭が真っ白」慶應大在学中の端山、残留争い大一番で値千金のJ初ゴール

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[10.17 J1第2ステージ第14節 新潟2-0松本 デンカS]

 慶應義塾大在学中の大学4年生がヒーローになった。年間15位のアルビレックス新潟はホームで年間16位の松本山雅FCと対戦し、2-0で勝利。残留争い直接対決を制し、J1残留に大きく前進した。

 決勝点を決めたのは背番号37。特別指定選手のMF端山豪だった。0-0で迎えた後半16分、左サイドでボールを受けると、ドリブルで一人かわして中に切れ込み、右足を一閃。弾丸ミドルがゴール右隅に突き刺さり、相手GKは一歩も動けなかった。

「シュートはずっと狙っていたけど、入った瞬間は何が起きたか分からなかった。ネットが揺れていたので、点を取れたんだなと。頭が真っ白になった」

 試合後のヒーローインタビューで初々しい笑顔を見せた端山は慶應義塾大在学中の4年生。今年8月に来季の新潟入団内定と特別指定選手承認が発表された。

 13年にユース時代に育った東京Vの特別指定選手としてJ2に7試合出場していた端山だが、今年9月12日の横浜FM戦に途中出場し、J1デビュー。続く9月19日の神戸戦でJ1初先発を飾り、この日が5試合目の出場、3試合目の先発だった。

 残留争いの大一番で決めた値千金の先制点がJリーグ初ゴール。「重圧のかかるゲームだったけど、サポーターの声援に後押しされて、最後まで集中できた」と、3万人を超える大観衆に感謝した。

 得点後はベンチの柳下正明監督のもとへ一直線。「練習で良くなかったり、試合で良くないときもあったけど、こうやって使ってもらって、感謝の気持ちが出た」。順位も13位に浮上し、降格圏との勝ち点差は残り3試合で「6」に広がった。スタジアムを歓喜と熱狂に包んだ22歳の大学生。チームをJ1残留へ導く大仕事をやってのけた。

[J1]第2ステージ第14節 スコア速報

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