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J2降格の清水が謝罪文…左伴社長「深くお詫び」「1年後またJ1の舞台に」

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 クラブ史上初のJ2降格が決まった清水エスパルスは18日、公式サイトを更新し、謝罪文を掲載した。清水は今年7月と9月にもチームの低迷に関する“お詫び文”を発表しており、今季3度目の謝罪文となった。

「ファン・サポーター、スポンサーの皆様へ(来シーズンのJ2降格について)」と題し、左伴繁雄社長がコメントを発表。「これまでJリーグ創設時のオリジナル10と言われるクラブの中でも唯一の市民クラブとして、23年間J1の舞台で戦って参りました。その伝統と歴史あるクラブを降格させてしまうこととなり、常日頃からクラブを支えていただいているファン・サポーター、スポンサー、株主の皆様に対しまして、強く責任を感じるとともに、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 前日の仙台戦に0-1で敗れ、4連敗を喫した清水。最下位のまま勝ち点を上積みできず、年間15位の新潟が勝ったため、3試合を残して来季のJ2降格が決定した。1992年のJリーグ発足から加盟する清水のJ2降格。これでJリーグ創設から参戦する「オリジナル10」のうち、J2降格経験がないのは鹿島、横浜M(現横浜FM)、名古屋の3クラブのみとなった。

 降格の要因について左伴社長は「昨シーズンの終了時点で、移籍マーケットが動く時期に大きく出遅れてしまったため、必要な時期に適切な補強ができなかったことも、この結果につながっていると言わざるを得ません」と指摘する。

 昨年7月、アフシン・ゴトビ元監督を解任し、大榎克己前監督が就任。降格圏と勝ち点1差の15位で何とか残留を果たしたが、今オフに効果的な補強はなく、シーズン序盤から厳しい戦いが続いた。結局、今年8月に大榎前監督が辞任。田坂和昭監督が就任したが、就任後9試合勝ちなし(3分6敗)と、1勝も挙げられぬまま降格が決まった。

「チームを強化していく上で最も大事なことである目指すサッカーを定義し、それに沿った監督やコーチングスタッフ、選手の編成が、必ずしもできていなかったということも今般の低迷を引き起こしていると考えます。チームのサッカースタイルが監督に委ねられ、サッカーの連続性が欠如していたことも、その要因であると考えております」

 左伴社長はそう分析したうえで、「今後は、年内を目処にクラブとして軸となるサッカーの中期的指針をはっきりと打ち出し、それに従った強化部門、チーム編成や的確な補強を行って参ります」と約束。「1年後にはまたJ1の舞台に戻ってくることをお誓い致します」と、1年でのJ1復帰を目指すことを宣言している。

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