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一周忌の奥大介氏に捧げる勝利…磐田、現背番号8ジェイの2ゴールなどで札幌に快勝!

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[10.18 J2第37節 磐田3-0札幌 ヤマハ]

 ジュビロ磐田がホームでコンサドーレ札幌を3-0で下した。2試合引き分けの続いていた磐田の勝利は3戦ぶり。勝ち点を69に伸ばして、昨年の数字を上回った。

 かつて背番号8をつけてプレーし、昨年10月17日に亡くなった奥大介氏が一周忌を迎えた。磐田は命日の17日に練習グラウンドで黙とうなどをして追悼。そしてこの日はベンチ内に当時のユニフォームを掲げて、試合に臨んだ。

 そしてチーム全員の気持ちが現背番号8に乗り移った。スコアレスで折り返した後半10分、MF太田吉彰が右サイドからクロスを上げると、高い打点で競り勝った背番号8のFWジェイがヘディングで合わせて先制に成功する。

 さらに後半21分、左サイドをMFアダイウトンが突破。すると横パスでつないだボールは、MF小林祐希を経由して再びジェイの足元に入る。ジェイは縦に突破しDF福森晃斗を外すと、GKク・ソンユンの股の間を抜くシュートを流し込んでみせた。ジェイのゴールは9月13日の金沢戦以来、6試合ぶり。今季の通算得点を19点に伸ばし、得点王に向け再び歩みだした。

 磐田は後半43分、自陣でピンチを防ぐと、アダイウトンの強引な突破からカウンターを発動。途中出場のFW森島康仁が左サイドをドリブルで持ち上がると、中に切り込んで右足弾。森島の移籍後ホーム初ゴールで札幌にダメを押した。

 この日は磐田の名波浩監督がベンチ入り停止処分を受けていたため、鈴木秀人ヘッドコーチが代行を務めた。「完封勝利というのは自信になると思うし、これからの勢いがつくのではないか」と勝利に胸をなで下ろした鈴木コーチ。奥大介氏の話を振られると、「去年は大介がこういうことになってから勝てない時期が続いてしまった。今回はきょう勝てば勢いに乗ると思った。大介も力を貸してくれたと思う」と神妙に話した。

 ヒーローインタビューに立ったアダイウトンも奥氏の話題に言及。「奥大介さんにこの勝利を捧げたい。彼のためにも我々はハードワークをしましたし、きっと彼も天国で喜んでくれていると思います」と特別な一戦の勝利を喜んだ。

 一方の札幌はプレーオフ圏内を目指す上でも、絶対に勝ち点3を積み上げたいゲームだった。しかし前半42分のFWナザリトのシュート、同アディショナルタイムのMF小野伸二のFKが枠をわずかに外れると、流れは徐々に磐田に傾く。4試合ぶりの敗戦で、再びプレーオフ圏内が遠のいてしまった。


●[J2]第37節 スコア速報

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