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千葉、ATのPK弾で意地のドロー…大分は“魂の守備”見せるも逃げ切れず

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[10.18 J2第37節 千葉 2-2 大分 フクアリ]

 J2は18日、第37節を行い、フクダ電子アリーナでは7位のジェフユナイテッド千葉と21位の大分トリニータが対戦し、2-2で引き分けた。

 ホームの千葉は前節福岡戦から先発を3人入れ替え、FWネイツ・ペチュニク、MF谷澤達也、DF中村太亮を先発起用。一方の大分は前節栃木戦から先発の入れ替えはなく、同じ11人がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤に両チームともシュートチャンスを生み出し、前半14分には大分が好機を迎えたが、ゴール前の混戦からDFダニエルが放ったシュートは、GK高木駿に当たるとカバーに入ったDFキム・ヒョヌンにクリアされた。一方の千葉は同18分、FW松田力のパスからPA内に進入したMF水野晃樹が狙ったものの、GK武田洋平にストップされて先制点を奪うには至らなかった。

 すると前半21分、アウェーの大分が先制に成功する。右サイドのMF松本怜からパスを呼び込んだFW伊佐耕平が、ミドルレンジからダイレクトで狙ったシュートが高木のファンブルを誘うと、こぼれ球にいち早く反応したFW荒田智之が押し込んでスコアを1-0とした。

 さらに同35分には松本怜の正確なクロスを逆サイドに走り込んだDF若狭大志がダイレクトボレーで叩き付けると、大きくバウンドしたボールは高木の頭上を越えてゴールマウスへと吸い込まれ、大分がリードを2点差に広げた。まずは1点を返したい千葉は同38分、右サイドの水野が上げたクロスをネイツがダイビングヘッドで合わせてゴールを脅かすが、好反応を見せた武田に阻まれてしまう。

 大分が2-0とリードしたまま後半を迎えると後半10分、右サイドで相手DFを軽やかにかわした水野のクロスをゴール前に走り込んだネイツがヘディングで叩き込んで千葉が1点差に詰め寄る。さらに同18分には中村が送ったクロスの流れからDF大岩一貴が好機を迎えるも、シュートは相手DFのブロックに遭って同点ゴールとはいかなかった。

 後半19分までに3枚の交代カードをすべて使った大分が5バックにシステム変更して守備に重心を置くと、千葉が攻勢を強めていく。しかし、両SBの大岩と中村が高い位置をとり、サイドから攻略を試みるも大分の粘り強い守備にはね返され、なかなかシュートまで持ち込めない。すると、同30分にはFW安柄俊、同33分にはMF町田也真人を投入して大分ゴールをこじ開けにかかる。

 その後も千葉が猛攻を仕掛けるが、集中力を切らさない大分守備陣が立ちはだかる。相手選手がシュート体勢に入れば必ず誰かが体を寄せ、セカンドボールには誰かが体を投げ出して食らいつき、千葉の選手に自由を与えない。しかし、猛攻を掛ける千葉が後半アディショナルタイムにPA内でファウルを誘ってPKを獲得。これをネイツがきっちりと沈めて、試合は2-2の引き分けに終わった。

(取材・文 折戸岳彦)
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