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[選手権予選]先制弾決めた西目の俊足FW鈴木瀬央、決勝へ「クリアな気持ちに戻って頑張りたい」

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[10.22 全国高校選手権秋田県予選準決勝 新屋高 1-2 西目高 八橋陸上競技場]

 西目高は持ち味のスピードあるサイド攻撃から先制点を奪った。前半35分、「ずっと1年生のときから、啓先生(畠山監督)にファーストタッチは動かせと言われていてずっと練習でも意識してきたので練習の成果です」と絶妙なタッチとターンで中央突破したFW鈴木瀬央(3年)がSBを引きつけて左サイドへ展開。これをMF長谷川光(3年)が折り返すと、MF伊藤玲央(2年)のシュートは飛び出したGKに阻まれたが、そのこぼれ球を鈴木瀬が右足でゴールへ沈めた。

「(畠山)監督から『降りたり、裏へ抜けたり好きなように動け』と言われている」という鈴木瀬は3トップの中央で動き回りながら、攻撃の起点に。だが、抜け出しの動きはまだまだで畠山監督は「(受ける)準備が悪くて引いてきちゃう。ボールの受け方をチェックしたい」と課題を指摘する。それでも、指揮官が「スピードがあるのでボールの受け方と身体の向きさえ準備出来たら、多分どこの選手でもぶっちぎれると思う」というスピードは決勝で対戦する秋田商高にとって脅威となることは間違いない。

 今年、例年に比べると技術面で劣るという西目だが、3トップのスピードは魅力。「役割分担をはっきりするために」(畠山監督)取り入れている幅を活用した4-3-3の布陣から前線のスピードを活かした攻撃でゴールを陥れる。その西目のキープレーヤーである鈴木瀬は「(準決勝で)1得点だったんですけどもっと自分が決めていればもっと楽な試合展開になった」と満足することなく決勝に挑む。

 憧れの選手としてバルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスを挙げるストライカーは秋田商との決勝へ向けて「リーグ戦後期は勝ったんですけどまだ秋商に負け越している。きょうの試合に勝ったことに満足せずに決勝戦はまたクリアな気持ちに戻って頑張りたい」と意気込んだ。

(取材・文 吉田太郎)
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