beacon

データにも表れるチェルシーの不振 連覇どころかCL出場権確保も険しい道のり?

このエントリーをはてなブックマークに追加

 チェルシーは24日に行われたプレミアリーグ第10節ウェスト・ハム戦に1-2で敗戦を喫し、これで早くも今シーズン5敗目となった。ジョゼ・モウリーニョ監督のチームが置かれた苦境は、様々なデータでも明確に表れている。

 チェルシーのここまでの成績は3勝2分5敗で勝ち点11。10節終了時点での成績としてはプレミアリーグ創設以来で最悪のものとなっている。一方、チェルシーを破ったウエスト・ハムは勝ち点を20に伸ばし、これは同クラブにとって過去最高のスタートとなった。

 モウリーニョ監督の復帰2年目の昨シーズンは同じ時点で8勝2分の無敗で、勝ち点26を獲得していた。シーズン全体でもわずか3敗しか喫することなく、5年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた。

 チェルシーは過去11シーズンのうち6シーズンを5敗以内で終えており、今季はすでにそれらのシーズンの敗戦数に並んだ、あるいは上回ったことになる。昨季終盤も含めたリーグ戦の最近12試合で6敗を喫しているが、それ以前は64試合で6敗しかしていなかったというデータもある。

 このままではプレミアリーグ王座の防衛はおろか、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得すら難しくなってくるかもしれない。過去5シーズンの4位以内に入るために必要だった平均勝ち点71.8に到達するためには、今後の試合で1試合あたり勝ち点2.17を獲得していく必要がある。

 チェルシーがもしCL出場権を逃したとすれば、2003-04シーズン以来の連続出場が13シーズンで途切れることになる。2011-12シーズンはプレミアリーグを6位で終えたが、その年の欧州王者となったことで翌年の出場権を獲得することができた。

 ミッドウィークのキャピタル・ワン杯に続いて、チェルシーは31日に行われるプレミアリーグ第11節の試合でリバプールと対戦。リバプールのユルゲン・クロップ新監督としても早くリーグ初白星が欲しいところであり、非常に大きな注目を集める試合となりそうだ。この試合でも結果が出ないようならモウリーニョ監督の立場は本格的に危うくなることが予想され、後任候補についての報道も過熱し始めている。

●プレミアリーグ2015-16特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP