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無失点は“最低限の結果”…DF岩波、得点力不足に「アイディアが必要」

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[練習試合 10.27 U-22日本代表候補 0-0 福岡大]

 守備の要は無失点に手応えを口にしつつも、無得点に終わったことに複雑な表情を浮かべた。前線に192センチのFW門司涼佑と184センチのFW加部未蘭を並べた福岡大。ロングボールを多用する相手の攻撃を、DF岩波拓也(神戸)ははね返し続ける。

 8月に行われた京都戦ではクロスから2失点、9月に行われたJ3リーグ町田戦ではクロスから決定機を生み出され、CKから失点をしたことで、岩波は「クロスへの対応は課題となっています」と語っていた。しかし、長身FWを並べる福岡大に簡単にはシュートチャンスを作らせない。

「クロスからやられることが多かったですが、練習からそこに対する意識は強くなっていると思います。自分は守備の選手なので、失点なく終えられたことは最低限の結果だったと思う」

 練習試合とはいえ、久し振りの完封に充実の表情を見せつつも、「点を取れなかったという課題は残りました。点を取るためにチームとしてどうできるかを考えていかないといけません」と得点力不足に陥るチームに警鐘を鳴らした。

 相手がロングボールを多用してきたこともあり、「少し合わせてしまった部分があります」と口にしつつも、「裏を狙ったボールもマイボールにできない場面が多かったので、もう少し足下でつないでも良かったと思います。裏に抜ける動きだけでは相手を崩せないので、自分たちのアイディアが必要だと思う」とゴールを奪うには臨機応変な対応が必要だと話している。

 京都戦に1-2、町田戦に0-1で敗れており、手倉森ジャパンは3戦未勝利となった。「結果を求められる代表チームで、こうやって勝てていないのは問題だと思う。そこまで悪くない内容でも、やっぱり勝たないと意味がありません」と悔しさを滲ませた。

(取材・文 折戸岳彦)

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