beacon

本田は3試合連続で終盤に投入…ミランは今季2度目の連勝でミハイロビッチ監督延命

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.28 セリエA第10節 ミラン1-0キエーボ]

 セリエAは28日、第10節を各地で行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランはホームでキエーボと対戦し、1-0で勝利した。ミランは今季2度目の連勝。ベンチスタートの本田は、後半39分から3試合連続の途中出場をした。

 前節のサッスオーロ戦前にはシニシャ・ミハイロビッチ監督の責任論が取りざたされていたミラン。サッスオーロ戦とキエーボ戦のホーム2連戦で去就を決定するとまで言われていた。そしてサッスオーロ戦は、天敵FWドメニコ・ベラルディにFKを決められたものの、後半41分のFWルイス・アドリアーノのゴールによって、4試合ぶりの勝利を挙げることに成功した。

 中2日で迎えた今節もミハイロビッチ監督は主力メンバーを変えることはなかった。前線にはFWカルロス・バッカを真ん中に、FWジャコモ・ボナベントゥーラとFWアレッシオ・チェルチを起用。前節でセリエAデビューを飾った16歳GKジャンルイジ・ドンナルンマも先発メンバーに並んだ。

 ミランにいきなりアクシデントが襲った。右SBのイニャツィオ・アバーテが前半14分で負傷。DFマッティア・デ・シリオとの交代を余儀なくされる。

 ただ、ミランは落ち着いてゲームを進める。攻撃面はチェルチがキレのある動きで、チャンスを演出。前半33分の左ポストを巻くようにして狙ったシュートは、わずかに枠左に外れたが、積極的な動きが目立った。

 16歳GKも落ち着いた守りを見せる。前半43分にはFKからキエーボFWセルジオ・ペリッシエールにヘディングシュートを許すが、枠外にしっかり弾きだし、得点を許さない。スコアレスで耐えて、味方の得点を待った。

 すると後半7分、ミランに待望の先制点が生まれる。左サイドでボナベントゥーラが貯めて、エリア内のバッカに当てる。これを左サイドから中に入ったDFルカ・アントネッリが右足グラウンダーのシュートを枠内に蹴り込み、試合を動かした。

 先制後もミランが主導権を握りながらゲームを進める。後半39分には2枚目の交代カードとしてチェルチに代えて本田を投入。この日の出場でセリエA通算50試合出場の節目を迎えた本田だが、ほぼボールに触ることなく終了。3試合連続の終盤での投入となったこの日も、アピールすることは出来なかった。

 1-0で逃げ切ったミラン。ミハイロビッチ監督の責任論はひとまず落ち着くことになりそうだ。


●欧州組完全ガイド
●セリエA2015-16特集

TOP