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[MOM1547]日大山形DF石井理貴(3年)_「オマエならやれる」1G1Aで兄の言葉を現実に

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.31 全国高校選手権山形県予選決勝 羽黒高 2-3 日大山形高 NDスタ]

 186cmの長身が最大の魅力。守備では相手のロングボールやクロスボールを力強く撥ね返し、攻撃では自慢の長身を武器にセットプレーでゴールを狙う。キャプテンのDF石井理貴は1ゴール1アシストの大活躍で日大山形高を18年ぶりの栄冠に導いた。

 試合前、かつて日大山形でプレーした兄・絃貴から「オマエならやれる」という言葉をかけられた。その言葉を現実にすべく攻守に懸命にプレーした石井は後半24分、庄司朋矢のゴールをアシスト。さらに1点差に詰め寄られた37分のCKの場面で「キッカーの白田翔に『来い!来い!』って合図しました。練習でもできていた形だったので」とボールを強く要求。それを見た白田の精度の高いキックは石井の頭を正確に捉えた。石井には3人の選手がマークについていたが、頭一つ抜け出しす圧巻のゴールだった。

 兄の叶えられなかった夢を叶えた石井だったが、試合後スタンドで見守っていた兄からは「『カス!』って言われました。自分のファウルでPKを与えてしまったので…」と得点後にPKを与えたプレーをたしなめられたという。「攻撃も守備もまだまだなので、全国ベスト8に向けて、もっと練習から意識を高めたい」と語る石井。あと2か月、しっかりと鍛え上げ、全国の舞台でも自慢の空中戦でチームを牽引する。

[写真]後半37分、日大山形は決勝ゴールを決めた石井をチームメートたちが祝福
 
(取材・文 小林健志)
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