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[MOM1548]玉野光南FW土居晃貴(3年)_延長後半終了間際に衝撃の一撃、SNS上でも話題の超絶ゴール!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.31 全国高校選手権岡山県予選決勝 作陽高 1-2(延長)玉野光南高 シティライトスタジアム]

 本人は「ボールを蹴ったら、あ、入った、という感じ。何があったのか、よく分からないです」と笑いながら振り返ったものの、決まった直後から各種動画がSNS上で話題を集めているスーパーゴール。FW土居晃貴(3年)が延長後半アディショナルタイムのドラマチックな一撃で、玉野光南高を2年ぶりの全国舞台に導いた。

 GKのロングキックを起点に味方がつないだボールを、胸トラップ後に右足で浮かせ、落ち際をボレーで叩いた。少し前に出ていたGKの位置は「見えていなかった」というが、「自主練習で、ああいう形を練習していたので、とっさに出た」という、流れるような動きからのシュートだった。

 精力的なランニングとシュートのうまさが光り、1年時からレギュラーを務めてきたストライカーだが、この日はなかなか良い形を作れなかった。「何もできていなくて、迷惑をかけていた。守備陣に耐えてもらって、(同点ゴールを決めた)片山にも助けられたけど、自分は決定機を外して…。何か仕事をしなければいけないと思っていた」。思いを実らせたゴールを、乙倉健二監督は「1年生のときから光南の得点を決めてきた選手。最後に大仕事をやってくれた」と称えた。

 今季は県内3冠を目標に掲げ、新人戦優勝で1冠目を獲得したが、2冠目を目指した総体は予選決勝で岡山学芸館高に1-2で逆転負けを喫し、自身も無得点。「3冠という目標を掲げていたのに、インターハイ予選で悔しい思いをした。最後に勝ててよかった」と振り返った通り、自らのゴールで借りを返した。

 1年時の選手権では、3回戦までの3試合すべてで先発したものの、無得点に終わっている。2年ぶりの全国舞台に向けて、「まずはゴールを決めたい。自分の得意としているスピードを生かしたプレーや、抜け出しを多くして、全国でも通用するプレーを見せたいです」と新たな目標を掲げた。

(取材・文 石倉利英)
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