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マインツの同僚、MVP級大活躍の武藤に「プライスレス」

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 マインツFW武藤嘉紀は、10月31日に行われたブンデスリーガ第11節アウクスブルク戦(3-3)でハットトリックを達成した。ブンデスリーガにおける日本人選手2人目の活躍を、同僚が絶賛している。

 この試合で19分、30分とゴールを挙げた武藤は、後半アディショナルタイムに3点目も記録。土壇場のゴールでチームを敗戦の危機から救った。日本人選手のブンデスリーガでのハットトリックは、2006年12月、当時フランクフルトに所属していた元日本代表FW高原直泰がアーヘン戦で成し遂げて以来、約9年ぶりだ。

 ドイツ2大紙『キッカー』『ビルト』は、武藤をそれぞれの第11節ベストイレブンに選出し、『キッカー』は同節MVPともした。同メディアが日本人選手をMVPに選ぶのは2014-15シーズン第29節のFW岡崎慎司以来である。

 そんな武藤の活躍に、同僚のDFニコ・ブンゲルトは黙っていられないようだ。『ビルト』が伝えたコメントでこの試合で主将を務めたCBは、「彼が今回のようなプレーをすれば、プライスレスだよ」と絶賛。さらに「試合の最後であれほど冷静でいられたのには言葉がない!」と語り、特にアディショナルタイムの同点弾が印象深かったようだ。

 一方でマルティン・シュミット監督は、武藤を「特別に褒めたたえる」としながらも、「必要以上には称賛しないよ。ハノーファー戦でドッペルパック(1試合2ゴール)を決めたあとのことを忘れてはいけないからね」と慎重だった。

 第3節ハノーファー戦で活躍した武藤は、その後6試合ゴールを決めていなかった。第10節ブレーメン戦で1-3と敗れた際、久々に得点を挙げたが、そのゴールは「ほとんど注目されなかった」と語るシュミット監督。「しかし、それによりヨッシー(武藤)は新しい自信を得て、あのゴールは今回の3ゴールの起点になった」と話している。

 これでリーグ戦2試合で4ゴールの武藤。次節は強豪ボルフスブルクとの試合だが、武藤のゴールが見られるだろうか。

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