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[選手権予選]仙台内定の市立船橋MF椎橋主将は反省「もっともっと泥臭く」

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[11.1 全国高校選手権千葉県予選準々決勝 柏日体高 1-3 市立船橋高 東総運動場]

 市立船橋高のMF椎橋慧也主将(3年)は3-1とリードした後半38分に交代すると、ピッチサイドで朝岡隆蔵監督からの言葉に頷いた。3ボランチの一角として先発したこの日は中盤でパスコースを封じ、ボール奪取の部分でも奮闘。チームとしては先に3点を先取して、難敵・柏日体高からいい形で白星をおさめたが、主将の表情は浮かなかった。

 名門・市立船橋で2年時から先発に定着し、最高学年となった今年は主将。戦う姿勢を全面に出しつつ、落ち着いてゲームをつくることもできるボランチの存在は新チーム発足当初から非常に大きかった。全国総体で準優勝し、来季からベガルタ仙台へ加入することが決まった夏からは注目度がさらに上昇。自身はプロへ進む選手だという責任感の強さが取り組みをより向上させているが、一方で「ちょっといいことしようとしてしまっている」(朝岡監督)というマイナス面が出て、それを指揮官から指摘された。

「自分はもっともっと泥臭くやらないといけない。人一倍走って、人一倍泥臭くやらないといけない」と椎橋。チームの中心として攻撃でも守備でもチームを引っ張っていかなければいけない。だがその思いの強さと裏腹に、特に攻撃面でシンプルさを欠いて足先のプレーになってしまったり、ミスパスを奪われたり、球離れが悪くなってしまっている。朝岡監督は「もっと何も考えずに、遮二無二やっていた時の方が魅力的だったんじゃないか。自分の立場とか役割とか感じればいいけれど」と厳しい言葉を並べた。

 日本一になるために間違いなく欠かせない存在。これからはよりがむしゃらに、勝つために、集中してプレーしていくだけだ。夏は全国2位。「まだ取れていない」日本一を勝ち取るための最後のチャンスで必ず勝ち取る意気込みでいる。「(目標は日本一だが)県もまだ抜けられていない。次の中央学院戦へ向けて良い準備をすること」。人一倍走って、人一倍泥臭く戦って市船を勝利へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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