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ドイツで好調な2人のトップ下争い…ハリル「香川と清武に競争してほしい」

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は5日、トップ下候補としてMF香川真司(ドルトムント)とMF清武弘嗣(ハノーファー)の2人を招集し、右足を打撲している清武も23人のリストに名を連ねた。

 清武は1日のハンブルガーSV戦(2-1)で1ゴール1アシストを記録し、チームを逆転勝利に導いたが、試合中に右足を打撲。ハリルホジッチ監督は「今朝、情報が入ってきたが、まだ少しケガをしていて、トレーニングもしなかったと聞いている」と説明。6月に右足第5中足骨の補強手術を受けた清武だが、指揮官によると、「手術したところと場所は違うが、近いところを打撲している」という。

 ハノーファーは6日にヘルタ・ベルリン戦を控えるが、「おそらく明日はプレーすると聞いている」と明かしたハリルホジッチ監督。「今日の午後から夜にかけて彼とディスカッションしたい。日本のドクターがドイツにいるので、彼に診察してもらおうかなと思っている。その後、様子を見て、決断する」と、最終的な招集可否を判断するようだ。

 ケガを抱えながらも招集に踏み切ったのは、期待の裏返しでもある。攻撃的なポジションならさまざまな位置でプレー可能な清武だが、ハリルホジッチ監督はクラブ同様、トップ下をファーストチョイスに考えている。日本代表のトップ下には香川もいるが、「香川と清武に競争してほしいと思っている」と、2人のポジション争いにも期待する。

 今季8試合で2ゴール4アシストを記録している清武に対し、香川も今季のリーグ戦は開幕から11試合すべてに先発し、2ゴール6アシストと絶好調のドルトムント攻撃陣を牽引している。ハリルホジッチ監督は香川について「クラブでかなり良いパフォーマンスを見せ続けている」と目を細め、「彼はずっと試合に出続けているので、時には休憩してほしいなと思っている。シーズンは長いし、フィジカル的にモンスターではない。時々休憩するということも知らないといけない」と、過密日程を心配するほどだ。

 ともにクラブで好調な清武と香川が、日本代表では同じポジションを争うことになる。「彼らが我々の組み立てを前に進める。ボールを奪うところでも役割を発揮してほしいが、特にオフェンス面で彼らがオーガナイズの中心になる」。2人のトップ下争いが、チーム全体に相乗効果をもたらすことにも期待している。

(取材・文 西山紘平)

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