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[MOM1580]長崎南山MF大久保亘輝(2年)_「守備しない」課題改善中のMFが試合支配しファインショットで勝利導く

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 全国高校選手権長崎県予選準々決勝 長崎南山高 2-0 島原商高 島原市営平成町人工芝G]

 長崎南山高はエースFW早川祥平が試合開始直後に負傷退場するアクシデント。そのピンチを攻撃面で救ったのが、2年生MF大久保亘輝だった。島原商高の寄せが少しでも甘いと見るやターンして前を向き、左足で左右にボールを振り分け、DFの背後へ危険なパスを入れる。

 判断、技術で完全に試合を支配している感のあったMFは1-0の前半35分、中央にわずかにできたスペースを逃さず、最前線のFW田川丈真へパスを通すと、その折り返しを左足一閃。強烈な一撃をゴールへ突き刺した。
 
 村里英樹監督も「いろんな判断とか、もっている技術もあって時間的な部分もつくれる選手」と賞賛する攻撃センスの持ち主。新チーム発足直後は10番を背負っていたほどのタレントだ。だが、以前はシュートという選択肢がほぼなく、「守備が全く出来ない選手だったんですよ、守備はできないというか、しない」(村里監督)と苦笑するような理由でチームからの信頼を勝ち取ることができず、夏の総体予選も大事な試合になるとポジションを失っていたという。

 それでも攻撃力はハイレベル。チームは全国総体初戦で敗れたが、唯一のゴールは交代出場した大久保のスルーパスから生まれたものだった。加えて出番が減ったことで「少し感じたものがあった」(村里監督)という影響もあったか、課題の守備意識も改善されてきた。そしてこの日はボールを動かすだけでなく、自ら仕掛けてシュートも連発。指揮官が「密かにコーチもボクも期待している」という存在が、エース早川負傷という危機の中で攻守両面においてチームを救うことができるか、注目だ。

[写真]前半35分、長崎南山MF大久保が左足で2点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)
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