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前節の3季ぶり弾から2戦連続ゴール、広島MF清水「チャンスがあればしっかり狙いたい」

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[11.7 J1第2S第16節 G大阪0-2広島 万博]

 まさにとどめを指す一撃だった。後半44分、サンフレッチェ広島はFWドウグラスとFW浅野拓磨で粘ってボールを保持。そして一旦エリア外に出すと、MF青山敏弘がフリースペースの右サイドに叩く。そこに走り込んだのはMF清水航平。豪快に右足を振り抜くと、ボールはゴールネットに突き刺さった。

 清水は前節の甲府戦で2012年9月29日の鳥栖戦以来、3季ぶりのゴールを決めていた。2試合連続ゴール。前回のゴールの時も2試合連続ゴールだった背番号27は、「時間的にもいい時間に取れた。球際で負けない、走り負けない、チーム全体で戦おうと話していた。チームで勝ち取ったという感じ。良かった」と喜びを噛みしめた。

 清水は2007年に福岡県の東海第五高から入団。高校時代は総体で得点王を獲得するなどストライカーとして活躍した。しかしプロに入ると、主にサイドハーフとしてプレー。J2を戦った2008年に1得点、J1では2012年に4得点を記録したが、それ以外の5シーズンはリーグ戦のゴールはなかった。

 ゴールがないことへの焦りはなかったという。それでも「チャンスがあればしっかり狙っていきたい」と虎視眈々と機会を伺っていた。前節のゴール後は、「家族は喜んでくれました」。特に2012年11月に入籍したタレントの猪野栞夫人が喜んでくれたということで、「なかなかゴールを見せることが出来ていなかったので、良かったです」と笑顔を見せた。

 第2ステージの優勝が決まることはなかったが、得失点差もあることからほぼ優勝は決定した。ただ清水は最終節の湘南戦を勝って、優勝を勝ち取りたいと話す。「自分たち次第というところがあるので、みんなでコンディションとかを確認しながら、準備していきたいなと思います」。どこからでも点が取れる。今の広島の強さを象徴する26歳が、タイトル奪取に導く。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J1]第2ステージ第16節 スコア速報

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