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現実は残酷…最下位・栃木、2試合連続ラストプレーで同点被弾 “勝ち点4”スルリ

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[11.8 J2第40節 北九州2-2栃木 本城]

 最下位とJ3自動降格の危機にある栃木SCが、敵地でギラヴァンツ北九州と2-2で引き分けた。先制を含む2度のリードを奪いながらも、2試合連続でラストプレーで失点し、ドローに持ち込まれてしまった。21位・大分が横浜FCに0-1で敗れたため、勝ち点差を「1」に詰めるチャンスだったが、またも勝ち点がこぼれ落ちた。

 先制は栃木。前半36分、左サイドから上げたMF松村亮のクロスにFW廣瀬浩二が飛び込む。ボールは競り合ったDFに当たったが、執念でゴールネットに収めた。

 ただ後半に入ると北九州も反撃する。後半11分、MF小手川宏基が左サイドから上げたクロスをFW小松塁が頭で押し込み同点。雨中の決戦は振り出しに戻った。

 しかし次の得点は栃木に入る。後半24分、ゴール正面の約35mの位置でボールを持ったDF荒堀謙次が右足を一閃。弾丸シュートが一直線にゴールネットに突き刺さった。

 前節の徳島戦もリードを持ってアディショナルタイムに入った栃木。前節の二の枚だけは避けようと、懸命のプレーが続く。しかし、現実は残酷だった。後半アディショナルタイム4分、右サイドからのCKを与えると、小松にヘディングで押し込まれてしまう。直後に試合終了のホイッスルが鳴る。たらればは良くないが、2試合連続のラストプレーでの失点。わずか数秒で、“勝ち点4”を失ったことになる。

 試合終了の瞬間、栃木の選手は頭を抱えてその場に倒れ込む。ベンチ裏に引き上げてからも、現実を受け止めるのに必死の様子だった。


●[J2]第40節2日目 スコア速報

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