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指揮官に同調する長谷部「勝たないと気持ちが晴れない」

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 日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)がバヒド・ハリルホジッチ監督に同調するように、12日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦に向けた決意を語った。

 シンガポールでの初練習となった9日、練習開始前に選手とスタッフがピッチの中央で円陣を組み、指揮官が約10分間にわたって熱弁を振るった。「今年最後の合宿になるから、来年、勢いに乗っていけるようにしっかり勝とう」。年内ラスト2試合となるアウェー2連戦での2連勝を目指すハリルホジッチ監督だが、特にシンガポール戦を重要視している。

 6月16日に埼玉スタジアムで行われたW杯アジア2次予選初戦。シンガポール相手にシュート23本を浴びせながら、相手GKの好セーブもあり、まさかのスコアレスドローに終わった。「長いサッカー人生の中で、このような試合を見たのは初めてだ」。試合後に呆然とした表情でそう語ったハリルホジッチ監督は、5か月ぶりの再戦を「我々自身のリベンジ」と位置付けている。

 長谷部は「監督は6月の試合を『今も引きずっている』と言っているし、自分たちも次の試合で勝たないと、気持ちが晴れない」と、その思いを共有している。ハリルホジッチ監督はホームでのシンガポール戦後、選手に「君たちはクラブに帰れるからいいが、私は日本に残って3か月間もジャーナリストの質問に答えないといけないんだ」と冗談交じりに語ったというが、日本代表のキャプテンは「選手もいくらクラブで結果を出したとしても、代表とは違う」と指摘。「ここで勝ってスッキリしたい」と力を込めていた。

(取材・文 西山紘平)

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