beacon

早朝にシンガポール入りの香川が合流「今日はちょっと重いけど…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 シンガポール遠征中の日本代表は10日、現地で2日目の練習を行った。この日からMF香川真司(ドルトムント)、DF長友佑都(インテル)も合流。全23選手がそろい、12日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦に向け、冒頭部分以外、非公開で調整した。

 この日早朝にドイツからシンガポール入りした香川。合流初日の練習を終え、長距離移動と蒸し暑さに疲れた表情を浮かべながらも、「今日はちょっと重いけど、徐々に暑さにも慣れて、体はこの2日で軽くなると思う」と、気持ちを引き締めた。

 シンガポールとは6月16日に埼玉スタジアムで対戦し、0-0の引き分けに終わった。ホームでのアジア2次予選初戦でまさかのスコアレスドロー。シュート23本を浴びせながら、相手GKの好セーブもあり、1点が取れなかった。

「引いてくると思うし、それは前回と変わらないと思う。(6月の試合では)チャンスは多くつくれていたし、決めるところの精度、決めるチャンスで決めることを考えたい」

 5か月前の対戦では香川自身、先発しながら後半16分に最初の交代でベンチに下がった。前回の反省点として「幅も大事だし、両サイドハーフ、両サイドバックを含めてポイントになる。そういう選手を生かせるように、揺さぶりながら隙があるときには人数をかけて攻めていきたい」とイメージを膨らませる。

 ハリルホジッチ監督はサイド攻撃をポイントに挙げるが、香川としてはゲームをつくりながら、チャンスにはゴール前に入っていく動きも求められる。「フィニッシャーとしてゴール前に入る回数も増やしたいし、ボールに絡む回数も増やしていきたい。そうすることで自分のリズムも出ると思う」。この日の非公開練習でも、サイド攻撃のパターンを繰り返したようだ。

「クロスを上げる選手がフリーの状態になるように、ロングボールでの崩しだったり、ダイアゴナルなパスを意識したい。サイドの選手がよりフリーになってクロスを上げれば、チャンスも増える」。シンガポールに勝てば、今節試合のないシリアを抜いて再びE組首位に立つ。まずはシンガポールにリベンジを果たし、2次予選突破へ突き進む。

(取材・文 西山紘平)

●ロシアW杯アジア2次予選特集

TOP