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浦和、圧巻のゴールラッシュで準々決勝進出!! 町田は意地の1発も番狂わせならず…

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[11.11 天皇杯4回戦 町田 1-7 浦和 熊谷陸]

 天皇杯は11日、4回戦1日目を行い、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場ではFC町田ゼルビア浦和レッズが対戦し、浦和が7-1の勝利を収めて準々決勝進出を決めた。浦和は14日に行われる神戸対横浜FMの勝者と、準決勝進出を賭けて12月26日に対戦する。

 町田は11月8日に行われたJ3リーグ第37節F鳥取戦から先発9人を入れ替え、日本代表のGK西川周作、DF槙野智章、MF柏木陽介らを欠く浦和も11月7日に行われたJ1リーグ第16節川崎F戦から先発9人を入れ替えて、この一戦に臨んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から積極的な姿勢を見せた町田は前半4分、MF遠藤敬佑の蹴り出したFKをFW久木野聡がヘディングで合わせてゴールを脅かしたがボールは枠を捉え切れず。さらに同8分にはゴール前で得たFKを遠藤が直接狙ったものの、GK大谷幸輝の守備範囲に飛んでネットを揺らすには至らなかった。

 浦和も前半15分に好機を創出するが、MF高木俊幸が蹴り出したCKの流れからMF阿部勇樹の放ったシュートはゴールポストを叩いてしまう。徐々にシュートまで持ち込む場面を作り出す浦和は同19分、DF橋本和のパスを左サイドで受けたMF関根貴大が切れ込んでシュートを放ったが相手DFのブロックに遭い、さらに同24分にはPA内に進入したMF梅崎司が強烈なシュートを枠内に飛ばしたがGK内藤圭佑に弾き出された。

 攻勢を掛ける浦和は前半29分にMF青木拓矢のパスを受けた関根が切れ味鋭いドリブルからシュートまで持ち込んだが、内藤の横っ飛びのセーブに阻まれる。だが、この流れで得たCKを高木が蹴り出すと、橋本がヘディングで叩き込んで先制に成功した。さらに同32分には左サイドを突破した橋本のグラウンダーのクロスをFW李忠成がスライディングで押し込んでリードを2点差に広げる。

 前半アディショナルタイムには関根がゴールネットを揺らし、浦和が3-0と大量リードを奪って前半を折り返した。しかし後半5分、MF平智広がミドルレンジから強烈な左足シュートをネットに突き刺し、町田が1点を返す。さらに同19分には右サイドから細かくパスをつないで浦和守備網を切り裂くと、最後はPA内のFW中村祐也がシュートを放ったが、ボールは惜しくもポストに弾かれてしまった。

 すると後半20分、CKのこぼれ球に反応した阿部が強烈なミドルシュートを叩き込み、浦和が再びリードを3点差に広げる。さらに同24分には右サイドを駆け上がったMF平川忠亮のグラウンダーのクロスの流れから最後は高木が押し込んで、スコアは5-1に。攻撃の手を緩めない浦和は同30分、右サイドのDF加賀健一のパスを興梠がダイレクトで合わせてネットを揺らし、6点目を記録。すると同32分、負傷で長期離脱していたFW石原直樹が李に代わってピッチに送り込まれた。

 その後も攻撃の手を緩めない浦和は後半アディショナルタイムに関根がミドルシュートを突き刺して、7-1の快勝を収めて準々決勝に駒を進めた。2回戦でJ1名古屋、3回戦でJ2福岡を下すジャイアントキリングを起こして勝ち上がってきた町田だったが、4回戦で姿を消すことになった。

(取材・文 折戸岳彦)
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